国立病院機構 熊本医療センター
公式ホームページ https://kumamoto.hosp.go.jp/全職員をあげて24時間365日断らない救命救急医療
救命救急センター
「24時間 365日断らない救命救急医療を目指す」ことを救命救急センターの基本理念に掲げ、全職員を挙げて救命救急医療に取り組んでおります。年間約 1万 8000人の救急患者さまが受診されますが、うち半分にあたる約 9000人は救急車やヘリコプターで来院されており、多くの重症患者さまを受け入れております。救急搬送自動車受入数は全国でもトップクラスです。当院の基本方針の一つは「断らない救急医療」ですが、これを実践するために、病院の全ての職員が救急医療を担っております。このような実績を受け、平成 20年に人事院総裁賞を、平成 24年に救急医療功労者厚生労働大臣表彰をいただいております。また平成 29年度には髙橋毅院長が救急功労者知事表彰・総務大臣表彰を頂きました。当院はほぼすべての診療科を有しておりますので、内科系疾患~外科系疾患まで幅広く患者さまを受け入れております。特に精神科病床 50床を有する県内唯一の救命救急センターですので、精神科における身体合併症の方や現在社会問題の一つにもなっている自傷関連の患者さまが非常に多いのが特色の一つです。また、ドクターヘリと熊本県防災消防ヘリの2機を用いた熊本県ヘリ救急医療体制を担い、熊本県地域救急医療体制支援病院・熊本県防災消防ヘリ「ひばり」の支援病院として、365日体制でフライトドクターが待機しております。平成 28年4月の熊本地震では、災害拠点病院として地域の医療機関と連携しながら、医療救護活動を行いました。今後とも「救急医療の拠点」として機能していけるよう急性期医療・救急医療に病院全体で取り組んでまいりたいと思います。

災害拠点病院(地域災害医療センター)
当院は平成 21年より災害拠点病院(地域災害医療センター)に指定されております。また、DMATを3チーム保有する DMAT指定医療機関です。熊本県災害医療コーディネーターを 2人、熊本市地域災害医療コーディネーターを1人、それぞれ熊本県と熊本市より委嘱されています。東日本大震災では、超急性期に DMAT1チームを被災地に派遣し、その後も国立病院機構医療班を順次派遣しました。熊本地震では、超急性期に DMAT2チームを順次被災地に派遣し、県庁医療救護調整本部へ災害医療コーディネーターを派遣しました。また、被災地内災害拠点病院として、多くの DMATや他の医療チームからの支援を受けました。さらに、国立病院機構医療班の現地本部が病院内に設置され、被災地内避難所に国立病院機構医療班を順次派遣しました。今後も、突然の災害に対応できるように、平時からの準備を怠ることなく備えてまいります。

納得できる安全な医療
1.専門性の高い最先端の知識
全診療科が揃っている当院では、各科が協働することで専門性の高い最先端のがん治療を受けることができます。また、がん以外の様々な併存症・合併症のコントロールも可能です。
2.患者さんとご家族が安心できる医療
患者さんが、どの様ながん種や症状、病期であっても、患者さん一人ひとりに最も適した集学的治療(手術、化学療法、放射線治療、緩和ケア)を提供します。院内の治療だけでなく他医療施設との医療連携や情報提供を行っております。
3.チーム医療
治療だけでなく、生活面、仕事面、経済面など様々な問題に対してすべての職種のスタッフが丁寧に対応します。
患者さん一人ひとりに最も適した集学的医療の提供をいたします
集学的医療(手術、化学療法、放射線治療、緩和ケア)
手術
最新の医療設備を導入し、高度な診断治療を行っています。入院時のほとんどの疾患にクリティカルパス(診療予定表)を適用し、入院時に治療法を患者さんに提示しています。毎朝外科カンファレンスで前日の手術症例の検討と回診を行い、スタッフ全員が情報を共有しチーム医療を実践しています。
化学療法
西日本最大級の広さを誇る新館外来化学療法センターは、自宅で日常生活を送りながら、安心して安全な化学療法が受けられるように援助しています。

放射線治療
泌尿器科、放射線治療科における前立腺がんに対する放射線治療:密封小線源療法(ブラキセラピー)を行っています。
緩和ケア
腫瘍内科、麻酔科、放射線科、精神科、薬剤部、看護部、地域連携室、リハビリテーション科などからなる緩和ケアチームで、院内・外来の緩和ケアを行っています。緩和ケア外来は毎日行っています。
地域がん診療連携拠点病院 -理想的ながん診療を目指して-
"当院はすべての診療科が整備された総合病院であり、開放型病院登録医の先生のご協力のもとで、専門性が高い診療を行っています。
また、県内最初の骨髄バンク認定施設として同種骨髄移植に従事しており、2019年には累計800例、自家骨髄移植と合わせて1000例を超える日本でも有数の症例を手がけ、多くの成績を上げています。
集学的がん治療の専門である腫瘍内科があり、県内で最も多い数の集学的化学療法を行っています。外科における大腸がん・胃がんの手術、産婦人科における婦人科がんの手術、泌尿器科における膀胱がん患者数、腫瘍内科における原発不明がん・肉腫患者数がとても多いのが特徴です。"
一人ひとりの患者さんに対して、複数のメディカルスタッフ(医療専門職)が連携して、治療やケアにあたります
地域がん診療連携拠点病院 -理想的ながん診療を目指して-
"当院はすべての診療科が整備された総合病院であり、開放型病院登録医の先生のご協力のもとで、専門性が高い診療を行っています。
また、県内最初の骨髄バンク認定施設として同種骨髄移植に従事しており、2019年には累計800例、自家骨髄移植と合わせて1000例を超える日本でも有数の症例を手がけ、多くの成績を上げています。
集学的がん治療の専門である腫瘍内科があり、県内で最も多い数の集学的化学療法を行っています。外科における大腸がん・胃がんの手術、産婦人科における婦人科がんの手術、泌尿器科における膀胱がん患者数、腫瘍内科における原発不明がん・肉腫患者数がとても多いのが特徴です。"
チーム医療で情報共有し みんなの愛で救います
専門性を活かした8つの医療チームが活動しています
それぞれのチームが回診(ラウンド)し、患者さんへ積極的に関わります
NST(栄養サポートチーム)
医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士から構成され、栄養問題のある患者さまを中心に回診し、問題点をアセスメントして対策をたてています。また、必要に応じて摂食・嚥下対策チーム、褥瘡対策チーム等と連携して総合的な治療を目指しています。更に、栄養管理・治療に関する研究発表会や講習会を定期的に開催し知識の習得向上に努めています。

NST 栄養サポートチームの回診の様子
褥瘡対策チーム
皮膚科医師、認定看護師、栄養士が中心となり、褥瘡予防対策マニュアルを改訂したり、毎週褥瘡ラウンドを行い、発生状況の把握、褥瘡予防、褥瘡治療の検討などを行います。リンクナースとともに褥瘡発生予防や褥瘡ケアに取り組んでいます。
摂食嚥下チーム
病棟での活動が中心です。「口腔ケアを充実させ、安全に経口摂取を行うこと」を目的として、口腔内を含む摂食嚥下機能の評価を行っています。スクリーニング検査や嚥下内視鏡を用いた精密検査をベッドサイドで行うことが可能で、摂食嚥下機能と食事形態や食事姿勢、介助方法などを評価し、指導しています。メンバーは歯科医師、看護師(摂食・嚥下障害看護認定看護師を含む)、言語聴覚士、管理栄養士、歯科衛生士、理学療法士、作業療法士で構成され、毎週火曜日にラウンドを実施しています。また、定期的に学習会、研修会を開き、知識の向上と実践につなげることを目標としています。
院内感染対策チーム
医師(ICDを含む)、看護師(感染管理認定看護師)、感染制御認定臨床微生物検査技師、薬剤師、事務職で構成されています。実動部隊として感染症発生状況の把握、治療・対策の助言、また教育・啓発を行うことで、医療関連感染の低減を目指しています。
精神科リエゾンチーム
"平成 29年 5月より活動が開始となった新しいチームです。精神科医、認知症看護認定看護師、臨床心理士、精神保健福祉士で構成されたチームです。入院患者さまの精神的問題(身体疾患に伴う、せん妄、不安や気分の落ち込み、イライラ等の精神症状)に対して、身体疾患の治療を担当する医師や看護師と協働し、患者さまへ精神的ケアを行います。そして普段から患者さまの精神面を支えている医療スタッフのサポートをしています。"
RST(呼吸ケアサポートチーム)
医師、臨床工学技士、理学療法士、看護師(救急看護認定看護師、集中ケア認定看護師)で構成されています。当院に入院されている人工呼吸器装着患者さまを対象とし、安全管理面や早期呼吸リハビリテーションへの介入を行っています。安全で適切な人工呼吸器管理を目指しています。
排尿ケアチーム
「入院患者さまの尿道留置カテーテルを 1日でも早く抜去し、尿路感染を防止するとともに排尿自立の方向に導くこと」を目的に排尿自立の指導を行っています。ADLの維持・拡大をもたらし、早期退院・寝たきり患者減少につながることが期待されます。メンバーは泌尿器科医師、認定看護師、病棟リンクナース、理学療法士から成り、週1回のチームによるラウンドを実施しています。
緩和ケアチーム
がんと診断された時から、患者さま、ご家族の皆さまの身体や心のつらさ、生活上の不安等に対して、安心して治療や療養を受けられるように主治医や病棟看護師と一緒に支援するためのチームです。チームメンバーは、内科医師、精神科医師、放射線科医師、麻酔科医師、薬剤師、看護師(がん看護専門看護師、がん関連の認定看護師)、医療ソーシャルワーカー、理学療法士で構成され、状況に応じ他部門の職種に協力を依頼し、緩和ケア部会の開催、随時チームによるラウンドを実施しています。
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