菊池郡市医師会立病院

地域に愛される病院

平成24年10月にリニューアルオープンした当病院は、地域の拠点中核病院として患者・家族等利用者の視点に立ったユニバーサルデザインを導入した安全で利用しやすい造りとなっています。

病棟においては、手厚く目が行き届く看護を可能にするための回廊式集合型とし、入院患者さんの看護動線を短縮し機能性を高め、透析室においては、柱のない長大スパンとし、視認性の高い空間となっています。

菊池渓谷からの天然水が敷地内を流れており、並木路や遊歩道が清らかな小川と調和したものとなっています。また、屋上庭園、路線バス停の待合スペースを設け地域住民の憩いの場所として利用いただけるよう積極的に緑化を取り入れています。

新規導入設備

今回導入しましたCT装置(320列)は、0.35秒スキャンの高度医療機器です。そのスピードと解像度は、心臓冠動脈はもちろん、全身どの部位を対象とした検査でも診断情報の優れた画像提供が可能です。また放射線科医師により検査後の読影・報告書作成も迅速に行っています。

医療連携

「菊池郡市医師会立病院」は菊池地域での救急指定病院である一方で、熊本市内の三次救急指定病院の後方支援病院としての役割も果たしています。そのため菊池で治療・療養できる疾病は菊池で、より高度な医療が必要な場合は熊本市内の医療機関へと適切な連携を行っています。
 その一環として、患者さまの全身状態をよく知る「かかりつけ医(在宅医)」との連携を日頃より大切にしております。具体的には当院では「開放型病院」として、「かかりつけ医」との医療機器の共同利用や患者さまが入院された際の「共同診療」なども積極的に行っています。特に「共同診療」において、「かかりつけ医」と「当院担当医」が共同で診療を行う事で、患者さまに対して不要な検査などを行わず、より効率的な診療が行えます。そして何より患者さまやご家族は、慣れない入院生活を過ごされる際に、日頃より受診している「かかりつけ医」に診てもらえる事でより安心した入院生活を送る事ができます。もちろん退院の際もスムーズな連携・情報交換ができ、引き続き在宅での診療に役立てる事が出来ます。このように菊池地域での治療体制の充実と、必要に応じて高度医療機関との連携を高める事で、住み慣れた地域でより確かな医療を提供する事を心がけています。
 そして、診療だけの連携ではなく、介護・福祉分野においても、住み慣れた環境で生活ができるよう、在宅支援機関とも密に連携を図り、患者さまのサポートに努めております。
 住み慣れた地域で不安なく、生活が出来るよう常日頃より関係機関との連携を行っています。

糖尿病の予防から治療まで

 当院では年々増え続ける生活習慣病、特に「糖尿病」において、健診からの予防・早期発見、外来・入院での教育・治療、そして糖尿病性腎症における透析治療と一貫した対応を行っております。特に外来においては、外来患者の約4割の方が糖尿病に関する疾病で外来通院を余儀なくされております。また透析におきましても、透析患者の半数以上の方が「糖尿病」からの透析治療を行っています。これら「糖尿病」に関する当院の支援・取り組みを紹介します。
 予防では健診にて、糖尿病の早期発見に努め、要精密や要治療等が必要な場合には医療機関への受診勧奨を行っています。また糖尿病の予防として、管理栄養士による栄養指導や保健師による無料健康相談も行っています。外来や入院では主に教育・検査・治療を行っています。具体的には日本糖尿病療養指導士(CDE)である、看護師・薬剤師・臨床検査技師・管理栄養士がそれぞれの職種より、患者さまにあった指導・支援を行っています。また病院敷地内にあります「遊歩道」や「屋上庭園」にて、心身ともにリラックスした状態で「運動療法」を行います。「糖尿病」の悪化で、「糖尿病性腎症」から透析治療が必要となった患者さまにつきましても各診療科と連携し、フットケアや栄養指導などを行い、一貫した診療を行っています。
 このように当院では、「糖尿病」において、一貫した治療と個別対応を行っております。特に「糖尿病」という病気を抱えても、病院スタッフと一緒に病気と向き合い・治療出来るよう「りんどう会」という患者会をもうけております。会では「糖尿病」に関する知識を深めてもらい、患者同士での情報交換など行っています。これからも当院は患者さまと一緒に学び歩んでいく事を目指しています。

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