2023年04月17日〜2023年04月23日の感染症情報
報告が多い感染症
大きな流行が発生又は継続しつつある地域
ヘルパンギーナ | 菊池 |
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年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- 感染性胃腸炎 (18 人)
- ヘルパンギーナ (15 人)
- 突発性発しん (5 人)
1〜4歳
- 感染性胃腸炎 (112 人)
- ヘルパンギーナ (102 人)
- インフルエンザ (24 人)
5〜9歳
- 感染性胃腸炎 (66 人)
- インフルエンザ (42 人)
- ヘルパンギーナ (14 人)
10〜14歳
- インフルエンザ (24 人)
- 感染性胃腸炎 (17 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (3 人)
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (3 人)
- インフルエンザ (2 人)
- 感染の報告はありません
20歳以上
- インフルエンザ (20 人)
- 感染性胃腸炎 (14 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (6 人)
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
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インフルエンザ | (92) 112 | 0 | 24 | 42 | 24 | 2 | 20 | |
RSウイルス感染症 | (30) 29 | 5 | 24 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (7) 11 | 1 | 9 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (11) 22 | 1 | 10 | 8 | 3 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎 | (212) 230 | 18 | 112 | 66 | 17 | 3 | 14 | |
水痘 | (1) 6 | 1 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | |
手足口病 | (3) 10 | 4 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
突発性発しん | (24) 20 | 5 | 15 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (129) 132 | 15 | 102 | 14 | 1 | 0 | 0 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (7) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (4) 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
マイコプラズマ肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【ダニによるダニ媒介感染症に注意しましょう!】
今週は、ダニ媒介感染症の報告が2件(今年累計:6件)ありました(昨年同週:0件、昨年同期累計:0件)。
報告のありました2件は、日本紅斑熱2件でした。
ダニ媒介感染症には日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)やつつが虫病などがあります。
重症化し、死亡する場合もありますので、ダニに刺されないようにすることが大切です。
ダニ媒介感染症を予防するため、山林や草むらなどダニ等が多く生息する場所に出かける際、屋外で作業される際は、以下の対策を行いましょう。
<ダニ媒介性感染症>
【日本紅斑熱、つつが虫病】
主な症状は、発熱、発疹で、刺し口が見られます。治療法は、抗菌薬の投与になります。
【SFTS】
発熱、消化器症状(嘔吐、下痢等)の症状が見られ、時に頭痛、神経症状(意識障害、けいれん等)、呼吸器症状、
出血症状が見られます。治療法は対症療法となります。
<ダニ媒介性感染症の予防対策>
① 山や森林などダニが多く生息する場所に入る場合には、肌の露出を少なくする。
・長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴などを着用することがポイントです。
・DEETやイカリジン(虫よけ剤の成分)を含む虫よけスプレーも有効です。
② 屋外活動後は、ダニに咬まれていないか確認する。
・特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、頭部(髪の毛の中)がポイントです。
・ダニは、人に取り付くと、吸着する場所を探して体表を動きまわります。
ダニが吸着する前に、活動後すぐにシャワーを浴びることも有効です。
③ 吸血中のダニに気がついた場合、ダニに咬まれた後に発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診する。
・自分で無理に引き抜くとダニの一部が皮膚に残って化膿したり、ダニの体液が逆流することがあります。
・医療機関にダニに咬まれた可能性があることを伝えてください。
④ 野生動物や飼育している動物に注意する。
・野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりませんので、野生動物との接触は避けてください。
・飼育している動物との過剰な触れ合い(口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝ること等)は控えましょう。
・動物のマダニは適切に駆除しましょう。飼育している動物が体調不良の際には、動物病院を受診することも必要です。
県のホームページ:https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/30/76323.html(パンフレットも掲載しています。)
※厚生労働省のホームページでも、ダニ媒介性感染症を含めた動物由来感染症に関する注意喚起が行われています。