感染症情報

2023年04月10日〜2023年04月16日の感染症情報

特記事項
【ヘルパンギーナに注意しましょう。】

報告が多い感染症

  • 感染性胃腸炎
  • ヘルパンギーナ
  • インフルエンザ

大きな流行が発生又は継続しつつある地域

ヘルパンギーナ 菊池

年齢別に多い感染症上位3つ

0歳

  1. ヘルパンギーナ (18 人)
  2. 感染性胃腸炎 (15 人)
  3. 突発性発しん (9 人)

1〜4歳

  1. ヘルパンギーナ (105 人)
  2. 感染性胃腸炎 (104 人)
  3. インフルエンザ (32 人)

5〜9歳

  1. 感染性胃腸炎 (65 人)
  2. インフルエンザ (28 人)
  3. ヘルパンギーナ (6 人)

10〜14歳

  1. インフルエンザ (15 人)
  2. 感染性胃腸炎 (13 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (2 人)

15〜19歳

  1. インフルエンザ (2 人)
  2. 感染性胃腸炎 (1 人)
  3. 感染の報告はありません

20歳以上

  1. 感染性胃腸炎 (14 人)
  2. インフルエンザ (12 人)
  3. 流行性角結膜炎(はやり目) (4 人)

県内の患者数

※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。

病名増減(前週) 今週0歳1-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20歳以上
インフルエンザ (154) 923322815212
RSウイルス感染症 (15) 309210000
咽頭結膜熱 (12) 7160000
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (7) 11036200
感染性胃腸炎 (182) 212151046513114
水痘 (2) 1010000
手足口病 (2) 3030000
伝染性紅斑(りんご病) (0) 0000000
突発性発しん (24) 249150000
ヘルパンギーナ (70) 129181056000
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (5) 7051100
急性出血性結膜炎 (0) 0000000
流行性角結膜炎(はやり目) (5) 4000004
細菌性髄膜炎 (0) 0000000
無菌性髄膜炎 (1) 0000000
マイコプラズマ肺炎 (0) 0000000
クラミジア肺炎 (0) 0000000
感染性胃腸炎(ロタウイルス) (0) 0000000

補足

【ヘルパンギーナに注意しましょう。】

今週のヘルパンギーナの報告数は129件(1定点あたりの報告数2.58)で、例年より早い時期に3週連続で増加しています。
保健所別では、菊池(定点あたり12.40)が警報レベルとなっています。(警報レベルの開始基準値:6、終息基準値:2)
ヘルパンギーナは「夏かぜ」の代表的な病気であり、ウイルスが原因でおこります。
主に乳幼児がかかり、突然高熱が出て、口の中に水疱や発赤が出現し痛みを伴います。
口の中の痛みなどから、食事や水分が十分にとれず、脱水になることもあります。
また、合併症として、まれに髄膜炎や心筋炎が起こることがあります。
食事や水分がとれない、頭痛や嘔吐、発熱が続く場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
数年前までは、6月頃からヘルパンギーナの報告数が増加し7月~8月にピークを迎えていました。
今後の更なる増加を防ぐため、以下の点に注意して予防に努めましょう。

[感染経路]
 ・咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれるウイルスによって感染します(飛沫感染)。
 ・便に排出されたウイルスが手などを介し、口や眼などの粘膜に入って感染します(経口、接触感染)。
[予防のポイント]
 ・外から帰った後、食事の前、トイレの後などには20秒以上時間をかけた丁寧な手洗いを行いましょう。
 ・幼稚園、保育所や学校などの集団生活では、タオルを共用することは避けましょう。
 ・予防接種はありません。
 ・汚染された場所の消毒には、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)が有効とされています。