2023年01月23日〜2023年01月29日の感染症情報
報告が多い感染症
大きな流行が発生又は継続しつつある地域
感染性胃腸炎 | 菊池 |
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年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- 感染性胃腸炎 (14 人)
- RSウイルス感染症 (14 人)
- 突発性発しん (9 人)
1〜4歳
- 感染性胃腸炎 (160 人)
- インフルエンザ (154 人)
- RSウイルス感染症 (56 人)
5〜9歳
- インフルエンザ (275 人)
- 感染性胃腸炎 (71 人)
- ヘルパンギーナ (4 人)
10〜14歳
- インフルエンザ (148 人)
- 感染性胃腸炎 (27 人)
- 感染の報告はありません
15〜19歳
- インフルエンザ (25 人)
- 感染性胃腸炎 (2 人)
- 細菌性髄膜炎 (1 人)
20歳以上
- インフルエンザ (117 人)
- 感染性胃腸炎 (21 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (5 人)
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
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インフルエンザ | (700) 726 | 7 | 154 | 275 | 148 | 25 | 117 | |
RSウイルス感染症 | (84) 71 | 14 | 56 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (11) 3 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (8) 4 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎 | (352) 295 | 14 | 160 | 71 | 27 | 2 | 21 | |
水痘 | (3) 3 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
手足口病 | (15) 10 | 0 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
突発性発しん | (21) 26 | 9 | 17 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (25) 25 | 2 | 19 | 4 | 0 | 0 | 0 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (3) 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (5) 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
マイコプラズマ肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【RSウイルス感染症に注意しましょう】
今週のRSウイルス感染症の報告数は71件(1定点あたりの報告数1.42)でした。
例年、秋~冬に報告数のピークがありましたが、2021年は時期外れの大きな流行があり、今週も新型コロナウイルス感染症の流行前と比べると報告数が多く、流行する時期が変化しているので注意が必要です。
また、新型コロナやインフルエンザと症状が似ていますが、以下の点に気を付けて予防に努めましょう。
RSウイルス感染症は、乳児が感染する感染症で、生後1歳までに半数以上が、2歳までにすべての小児が感染するといわれています。
特に、生後6か月以内の乳児がRSウイルスに初めてかかった場合、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を起こすことがありますので、生後6か月以内の乳幼児は、感染しないように注意しましょう。
症状は、鼻水、咳、発熱などいわゆる「かぜ」のような症状がみられ、1~2週間で軽快するといわれています。
飛沫・接触感染が主な感染経路で、予防策は、流行期には赤ちゃんを人ごみに連れて行かない、症状のある家族はマスクをする、外出後の手洗いをきちんと行う、子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはアルコールや塩素系の消毒剤で消毒する等です。
なお、RSウイルスは、生涯にわたって感染を繰り返し、幼児期における再感染での発症はよくみられ、その多くは軽い症状です。
そのため、再感染以降では感冒様症状又は気管支炎症状のみである場合が多いことから、RSウイルス感染症であるとは気付かれてない年長児や成人が存在しています。
咳等の呼吸器症状を認める年長児や成人は、可能な限り0歳児と1歳児との接触を避けることが乳幼児の発症予防に繋がります。