感染症情報

2022年10月17日〜2022年10月23日の感染症情報

特記事項
【日本脳炎に注意しましょう!!】

報告が多い感染症

  • 感染性胃腸炎
  • 手足口病
  • ヘルパンギーナ

大きな流行が発生又は継続しつつある地域

手足口病 菊池

年齢別に多い感染症上位3つ

0歳

  1. 感染性胃腸炎 (13 人)
  2. 突発性発しん (9 人)
  3. RSウイルス感染症 (9 人)

1〜4歳

  1. 感染性胃腸炎 (90 人)
  2. 手足口病 (68 人)
  3. ヘルパンギーナ (28 人)

5〜9歳

  1. 感染性胃腸炎 (43 人)
  2. 水痘 (12 人)
  3. ヘルパンギーナ (8 人)

10〜14歳

  1. 感染性胃腸炎 (21 人)
  2. 水痘 (3 人)
  3. 感染の報告はありません

15〜19歳

  1. 感染性胃腸炎 (2 人)
  2. 感染の報告はありません
  3. 感染の報告はありません

20歳以上

  1. 感染性胃腸炎 (17 人)
  2. 流行性角結膜炎(はやり目) (2 人)
  3. 感染の報告はありません

県内の患者数

※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。

病名増減(前週) 今週0歳1-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20歳以上
インフルエンザ (0) 0000000
RSウイルス感染症 (34) 289172000
咽頭結膜熱 (4) 9090000
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (22) 17188000
感染性胃腸炎 (138) 18613904321217
水痘 (3) 160112300
手足口病 (77) 798683000
伝染性紅斑(りんご病) (1) 1010000
突発性発しん (28) 239140000
ヘルパンギーナ (17) 371288000
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (0) 1001000
急性出血性結膜炎 (0) 0000000
流行性角結膜炎(はやり目) (2) 2000002
細菌性髄膜炎 (0) 1010000
無菌性髄膜炎 (0) 0000000
マイコプラズマ肺炎 (0) 0000000
クラミジア肺炎 (0) 0000000
感染性胃腸炎(ロタウイルス) (1) 0000000

補足

【日本脳炎に注意しましょう!!】

今週は日本脳炎の報告が2件(今年累計:3件)ありました。
県内では2015年~2021年はなく8年ぶりで、3件発生は記録が残っている2000年以降で、2006年と並び最多です。
日本脳炎ウイルスを持つ蚊(コガタアカイエカ)が活動する夏から秋に発生しますので、蚊に刺されないようにするなどの感染予防対策が必要です。
なお、県は8月4日に日本脳炎注意報を発令しています。
また、県では11月18日(金)にテレビや新聞などでおなじみの国立環境研究所 生態リスク評価・対策研究室室長の五箇公一氏をお招きし、感染症講演会を開催します。
皆様のご参加をお待ちしています。
 
【日本脳炎について】(参考:厚生労働省及び国立感染症研究所ホームページ)
・日本脳炎とは?
 蚊(コガタアカイエカ)が媒介する日本脳炎ウイルスによっておこるウイルス感染症で、ヒトに重篤な急性脳炎をおこします。
 ヒトからヒトへ感染することはありません。
・症状は?
 感染してから症状が出るまでの期間は、6~16日です。
 感染しても多くは不顕性感染(何も症状が出ない)ですが、100~1,000人に1人が発症します。
 発症する場合、突然の高熱、頭痛、嘔吐などが出現し、意識障害や麻痺等の神経系の障害を引き起こす病気で、後遺症を残すことや死に至ることもあります。
 発症した方の20~40%が亡くなり、生存者の45~70%に精神障害などの後遺症が残ってしまうといわれています。
・治療は?
 特異的な治療法はなく、対症療法が中心です。
 症状が現れた時点で既にウイルスが脳細胞を破壊しているため、治療は難しく、予防が重要です。
・予防方法とは?
 予防の中心は、ウイルスを持つ蚊(コダカアカイエカ)の対策とワクチンの接種です。
・蚊(コガタアカイエカ)に刺されないように心がけましょう。
┗ 蚊の多い場所においては、長袖、長ズボンを着用し虫除け剤を使用する。
 ┗ 家庭周りの小さな水たまり(植木鉢の皿、古タイヤ、竹の切り株など)をなくし、蚊の発生源を減らす。
・標準的な接種年齢に日本脳炎ワクチンを接種しましょう。
  1期初回:3歳のときに2回(6~28日の間隔をおく)
  1期追加:4歳のときに1回(1期初回接種終了後、概ね1年の間隔をおく)
  2期接種:9歳のときに1回
  ※詳しくは、お住まいの市町村へお尋ね下さい。