2022年07月25日〜2022年07月31日の感染症情報
報告が多い感染症
大きな流行が発生又は継続しつつある地域
咽頭結膜熱 | 山鹿 |
---|---|
手足口病 | 菊池 |
年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- 感染性胃腸炎 (22 人)
- 突発性発しん (7 人)
- 手足口病 (6 人)
1〜4歳
- 感染性胃腸炎 (98 人)
- 手足口病 (41 人)
- 突発性発しん (15 人)
5〜9歳
- 感染性胃腸炎 (33 人)
- 手足口病 (1 人)
- 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (1 人)
10〜14歳
- 感染性胃腸炎 (7 人)
- 感染の報告はありません
- 感染の報告はありません
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (4 人)
- 手足口病 (1 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (1 人)
20歳以上
- 感染性胃腸炎 (5 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (4 人)
- 感染の報告はありません
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インフルエンザ | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
RSウイルス感染症 | (4) 9 | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (9) 10 | 2 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (9) 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
感染性胃腸炎 | (153) 169 | 22 | 98 | 33 | 7 | 4 | 5 | |
水痘 | (1) 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
手足口病 | (79) 49 | 6 | 41 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (1) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
突発性発しん | (32) 22 | 7 | 15 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (13) 9 | 1 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (1) 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (9) 6 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
マイコプラズマ肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【レジオネラ症に注意しましょう!!】
今週はレジオネラ症の報告が5件(今年累計:26件)ありました。昨年同週の報告数は1件(昨年同期累計:19件)でした。年の発生数は多く、2022年は第1~30週累計報告数も最多となりました。
全国では7月や9月に多いですが、近年の発生数は増加傾向にありますので、今後も注意が必要です。
症状などからレジオネラ症かもしれないと思った場合には、早めに医療機関を受診し、治療につなげましょう。
【レジオネラ症について】(参考:厚生労働省及び国立感染症研究所ホームページ)
・レジオネラ症とは?
自然界(河川、湖水、温泉や土壌など)に生息しているレジオネラ属菌による細菌感染症です。ヒトからヒトへ感染することはありません。
・症状は?
感染してから症状が出るまでの期間は、2~10日です。
主な病型としては、重症のレジオネラ肺炎と軽症のポンティアック熱が知られています。
レジオネラ肺炎は、全身倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛などの症状に始まり、咳や38℃以上の高熱、寒気、胸痛、呼吸困難が見られるようになります。
まれですが、心筋炎などの肺以外の症状が起こることもあります。
また、意識レベルの低下、幻覚、手足が震えるなどの中枢神経系の症状や、下痢がみられるのもレジオネラ肺炎の特徴とされています。
軽症例もあるものの、適切な治療がなされなかった場合には急速に症状が進行することがあり、命にかかわることもあります。
これに対し、ポンティアック熱は、突然の発熱、悪寒、筋肉痛などの症状がみられますが、またそれらは一過性のもので、自然に治癒します。
・治療は?
マクロライド系、ニューキノロン系やリファンピシン等の抗菌薬で治療することができます。早期診断、早期治療が重要です。
・リスクが高い方は?
高齢者や新生児は肺炎を起こす危険性が通常より高いので、注意が必要です。
また、大酒家、喫煙者、透析患者、移植患者や免疫機能が低下している人は、レジオネラ肺炎のリスクが高いとされています。
・予防方法とは?
レジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(細かい霧やしぶき)の吸入、温泉浴槽内や河川で溺れた際に汚染された水を吸引・誤嚥、汚染された腐葉土の粉じんを吸い込んだことによる感染事例が報告されていますので、
・加湿器の水は毎日交換し,容器を洗浄しましょう。
・循環式浴槽は定期的に洗浄を行いましょう。
・土いじりや農作業、高圧洗浄などの作業を行う際は,マスクを着用する
などの対策を取りましょう。