感染症情報

2022年03月28日〜2022年04月03日の感染症情報

特記事項
【梅毒かも?と思ったら、早めに医療機関を受診しましょう。】

報告が多い感染症

  • 感染性胃腸炎
  • 突発性発しん
  • RSウイルス感染症

年齢別に多い感染症上位3つ

0歳

  1. 感染性胃腸炎 (13 人)
  2. 突発性発しん (13 人)
  3. RSウイルス感染症 (1 人)

1〜4歳

  1. 感染性胃腸炎 (110 人)
  2. 突発性発しん (22 人)
  3. RSウイルス感染症 (7 人)

5〜9歳

  1. 感染性胃腸炎 (43 人)
  2. 水痘 (4 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (4 人)

10〜14歳

  1. 感染性胃腸炎 (7 人)
  2. 感染の報告はありません
  3. 感染の報告はありません

15〜19歳

  1. 感染性胃腸炎 (4 人)
  2. 感染の報告はありません
  3. 感染の報告はありません

20歳以上

  1. 感染性胃腸炎 (1 人)
  2. 流行性角結膜炎(はやり目) (1 人)
  3. 無菌性髄膜炎 (1 人)

県内の患者数

※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。

病名増減(前週) 今週0歳1-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20歳以上
インフルエンザ (0) 0000000
RSウイルス感染症 (13) 9171000
咽頭結膜熱 (2) 3030000
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (3) 8034001
感染性胃腸炎 (163) 1781311043741
水痘 (8) 7034000
手足口病 (0) 2020000
伝染性紅斑(りんご病) (1) 1010000
突発性発しん (27) 3513220000
ヘルパンギーナ (0) 0000000
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (1) 2011000
急性出血性結膜炎 (0) 0000000
流行性角結膜炎(はやり目) (1) 1000001
細菌性髄膜炎 (0) 0000000
無菌性髄膜炎 (0) 1000001
マイコプラズマ肺炎 (0) 0000000
クラミジア肺炎 (0) 0000000
感染性胃腸炎(ロタウイルス) (0) 0000000

補足

【梅毒かも?と思ったら、早めに医療機関を受診しましょう。】

今週は梅毒の報告が1件(今年累計:38件)ありました。昨年同週の報告数は4件(昨年同期累計:28件)で、近年の発生数も多いので注意が必要です。2021年の全国の年間報告数は過去最多で、2022年は熊本県の第1~13週累計報告数も最多となりました。症状などから梅毒かもしれないと思った場合には、早めに医療機関を受診し、治療につなげることも大切です。
 全国でも2013年から増加傾向にありますが、本県においては2017年に入ってから急増しています。男性は20~40歳代、女性は20歳代で多く報告されています。
 
【梅毒とは】(参考:厚生労働省及び国立感染症研究所ホームページ)
 ・性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。
  潜伏期間は3~6週間程度で、経過した期間によって、症状の出現する場所や内容が異なります。
 ・感染初期(感染後約3週間)には、感染がおきた部位にしこりができたり、股の付け根部分のリンパ節が腫れたりすることがあります。
  治療をせずに3か月以上を経過すると、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。
  感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍が発生することがあります。
  また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡することもあります。
 ・妊娠している人が感染すると、胎盤を通じて胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります。

【予防方法】(参考:厚生労働省及び国立感染症研究所ホームページ)
 ・感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないように、コンドームを使用することが勧められます。
  ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があります。
 ・皮膚や粘膜に異常があった場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診して相談しましょう。

【保健所で無料・匿名で検査を受けることができます】
 ・保健所での検査は事前予約が必要ですので、各保健所にお問い合わせください。
  ※熊本県のホームページ「保健所で実施している検査(HIV抗体検査等)について」
   URL https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/30/51343.html
 ・感染後数週間は検査をしても陽性反応が出ないことがあるため、感染してから十分な期間(約3週間)をおいて、
  検査をする必要があります。