感染症情報

2022年03月21日〜2022年03月27日の感染症情報

特記事項
【カンピロバクターによる食中毒が増えています。】

報告が多い感染症

  • 感染性胃腸炎
  • 突発性発しん
  • RSウイルス感染症

年齢別に多い感染症上位3つ

0歳

  1. 感染性胃腸炎 (8 人)
  2. 突発性発しん (8 人)
  3. RSウイルス感染症 (5 人)

1〜4歳

  1. 感染性胃腸炎 (98 人)
  2. 突発性発しん (19 人)
  3. RSウイルス感染症 (7 人)

5〜9歳

  1. 感染性胃腸炎 (32 人)
  2. 水痘 (7 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (2 人)

10〜14歳

  1. 感染性胃腸炎 (10 人)
  2. 水痘 (1 人)
  3. 感染の報告はありません

15〜19歳

  1. 感染性胃腸炎 (3 人)
  2. 感染の報告はありません
  3. 感染の報告はありません

20歳以上

  1. 感染性胃腸炎 (12 人)
  2. 流行性角結膜炎(はやり目) (1 人)
  3. 感染の報告はありません

県内の患者数

※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。

病名増減(前週) 今週0歳1-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20歳以上
インフルエンザ (0) 0000000
RSウイルス感染症 (24) 13571000
咽頭結膜熱 (5) 2020000
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (29) 3012000
感染性胃腸炎 (158) 1638983210312
水痘 (9) 8007100
手足口病 (0) 0000000
伝染性紅斑(りんご病) (0) 1010000
突発性発しん (29) 278190000
ヘルパンギーナ (1) 0000000
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (1) 1010000
急性出血性結膜炎 (0) 0000000
流行性角結膜炎(はやり目) (0) 1000001
細菌性髄膜炎 (0) 0000000
無菌性髄膜炎 (0) 0000000
マイコプラズマ肺炎 (0) 0000000
クラミジア肺炎 (0) 0000000
感染性胃腸炎(ロタウイルス) (1) 0000000

補足

【カンピロバクターによる食中毒が増えています。】

 熊本県内で、鶏刺し、砂ずり刺し、鶏たたき等を原因とするカンピロバクターによる食中毒が令和4年現在:3件と多発しています(令和3年:8件、令和2年:1件、令和元年:4件)。
原因施設のほとんどが「加熱用の鶏肉」を、生、半生または加熱不十分な状態で提供していました。
カンピロバクター食中毒は食べてから1~7日で下痢、腹痛、発熱などを発症し、稀に数週間後に、手足の麻痺、顔面神経麻痺、呼吸困難等を起こすギラン・バレー症候群を発症することもあります。
 よく、「朝引きで新鮮だから生で食べられる」と言われますが、これは間違いで、新鮮な鶏肉イコール生食用ではありません。

<鶏料理を安全においしく食べるために知っておいてほしいこと>
”新鮮だから生で食べても安全”ではありません!
”新鮮な鶏肉=生食用”ではありません!
”朝引きで新鮮だから生食できる”ということはありません!
 

【大切なこと】
1 鶏肉は中心部まで十分に加熱しましょう。(中心部を75℃以上で1分間以上)
2 食肉は、他の食品と調理器具や容器を分けて調理しましょう。
3 食肉を調理した器具は、使用後に消毒・殺菌をしましょう。
4 食肉を取り扱った後は、十分に手を洗ってから他の食品を取り扱いましょう。
5 子供や高齢者、抵抗力の弱い方は、特に生で食べないように注意しましょう。


 また、春は気候が良く、外出の機会が増えてくるかと思います。
今年も3密を避けるため、手作りやテイクアウトのお弁当、バーベキュー等屋外で食事をする方も多いのではないでしょうか。
気温が上昇すると細菌性食中毒が起こりやすくなりますので、次の点に注意しましょう。
 ・調理の前、調理中、食べる前は手をよく洗いましょう。
 ・お弁当は、食べる当日に作りましょう。
 ・加熱するおかずは、中心部までしっかりと加熱し、十分に冷ましてから、清潔な箸などを使って弁当箱に詰めましょう。
 ・お弁当は涼しいところで保管し早めに食べましょう。食べ残したものは思い切って捨てましょう。
 ・生肉には食中毒菌が付いている可能性があります。バーベキューの際は、生肉と野菜は別々に盛りつけ、肉は中心部まで十分に加熱し、焼くときの箸と食べるときの箸は区別しましょう。
 ・山菜やきのこを採る場合、食用と判断できないものは食べないようにしましょう。