次回の放送は2021年925日(土)1530分からだよ!みてね♪

感染症情報

2021年07月26日〜2021年08月01日の感染症情報

特記事項
【ボツリヌス症の届出がありました。】 

報告が多い感染症

  • 感染性胃腸炎
  • 手足口病
  • RSウイルス感染症

大きな流行が発生又は継続しつつある地域

手足口病 熊本市,宇城

年齢別に多い感染症上位3つ

0歳

  1. 感染性胃腸炎 (18 人)
  2. RSウイルス感染症 (14 人)
  3. 突発性発しん (7 人)

1〜4歳

  1. 手足口病 (116 人)
  2. 感染性胃腸炎 (76 人)
  3. RSウイルス感染症 (22 人)

5〜9歳

  1. 感染性胃腸炎 (24 人)
  2. 手足口病 (10 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (9 人)

10〜14歳

  1. 感染性胃腸炎 (10 人)
  2. 水痘 (1 人)
  3. 感染の報告はありません

15〜19歳

  1. 感染性胃腸炎 (2 人)
  2. 感染の報告はありません
  3. 感染の報告はありません

20歳以上

  1. 感染性胃腸炎 (2 人)
  2. 流行性角結膜炎(はやり目) (2 人)
  3. 感染の報告はありません

県内の患者数

※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。

病名増減(前週) 今週0歳1-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20歳以上
インフルエンザ (0) 0000000
RSウイルス感染症 (27) 3714221000
咽頭結膜熱 (16) 232192000
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (8) 13049000
感染性胃腸炎 (122) 1321876241022
水痘 (0) 12164100
手足口病 (162) 131511610000
伝染性紅斑(りんご病) (2) 1010000
突発性発しん (28) 257180000
ヘルパンギーナ (17) 242202000
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (2) 3012000
急性出血性結膜炎 (0) 0000000
流行性角結膜炎(はやり目) (3) 2000002
細菌性髄膜炎 (0) 0000000
無菌性髄膜炎 (1) 0000000
マイコプラズマ肺炎 (0) 0000000
クラミジア肺炎 (0) 0000000
感染性胃腸炎(ロタウイルス) (0) 0000000

補足

【ボツリヌス症の届出がありました。】 

今週はボツリヌス症の報告が3件ありました。感染症法の改正(2003年11月5日施行)により、4類感染症として全数の届出を行うよう規定されましたが、それ以降は2012年に1件の報告があり、本県では9年振りになります。全国では、年間0~6件報告されています。  今回の報告例は家族内でのボツリヌス毒素による食中毒であり、複視(物が二重に見える)や言語障害が現れ、呼吸困難となった患者もいます。

【ボツリヌス症とは】(参考:国立感染症研究所及び東京都福祉保健局ホームページ)
 ・ボツリヌス菌という細菌が作るボツリヌス毒素によって起きる病気です。この毒素の働きで麻痺症状が引き起こされます。
 ・ボツリヌス菌は、酸素があると増えることのできない偏性嫌気性菌の仲間です。ボツリヌス菌は、芽胞という「固い殻に閉じこもった種子のようなかたち」では、熱、乾燥、消毒薬等に強い状態になり、厳しい環境でも長く生き延びます。ただし、芽胞のかたちのままでは、増えることはできません。
 ・病態により、4型に分けられますが、以下の2つの型は他と比べ報告があるので注意が必要です。
1) ボツリヌス食中毒
 食品に混入していた芽胞が発芽して食品内で増え、増えた菌が食品内でボツリヌス毒素を作り、その毒素を食品とともに食べることで、ボツリヌス食中毒が引き起こされます。日本では、真空パック詰め食品(辛子レンコン、ハヤシライスの具材、あずきばっとう)、瓶詰め(里芋、グリーンオリーブ)、自家製の「いずし類」等による食中毒事例が報告されています。
2) 乳児ボツリヌス症
 ボツリヌス菌の芽胞を食べると、1歳未満の乳児の腸内で、芽胞から「増えることができるかたち」になって菌が増殖し、乳児は自分の腸内で菌が作った毒素によって、発症します。過去に因果関係が明らかになったハチミツは、1歳未満の乳児に食べさせないようにする必要があります。
 
【症状・治療】
 まぶたが垂れ下がる、物が二重に見えたりかすんで見えたりする、物が飲み込みにくくなる、ろれつが回らなくなる、口渇などの神経症状です。病気が進むと、首、肩、腕、足の筋肉に麻痺がおきます。呼吸をするために必要な筋肉が麻痺し呼吸困難になった場合は、筋肉の機能が回復するまで、人工呼吸器によるサポートが必要になります。適切な治療がなされないと、死に至ることもあります。一方、軽症ですんで気付かないこともあります。最初に、嘔吐や下痢を認めることもあり、すぐに便秘になるのが特徴です。症状が1か月間以上続き、回復に1年以上かかる場合もあります。
 治療にはボツリヌス毒素に対するウマの抗血清を使います。ウマの血清なので、アレルギー症状が起きないか、試験をしてから使用します。
 
【予防】
 ボツリヌス菌の芽胞は土壌に広く分布しているため、 食品原材料の汚染防止は困難です。食品中での菌の増殖を抑えることが重要です。
~ボツリヌス菌による食中毒予防のポイント~
・「食品を気密性のある容器に入れ、 密封した後、加圧加熱殺菌」という表示の無い食品、あるいは「要冷蔵」「10℃以下で保存してください」などの表示のある場合は、必ず冷蔵保存して 期限内に消費してください。
・真空パックや缶詰が膨張していたり、食品に異臭(酪酸臭)があるときには絶対に食べないでください。
・ボツリヌス菌は熱に強い芽胞を作るため、120℃4分間以上の加熱をしなければ完全に死滅しません。そのため、 家庭で缶詰、真空パック、びん詰、「いずし」などをつくる場合には、原材料を十分に洗浄し、加熱殺菌の温度や保存の方法に十分注意しないと危険です。 保存は、3℃未満で冷蔵又は-18℃以下で冷凍しましょう。
・ボツリヌス毒素は、80℃30分間(100℃なら数分以上)の加熱で失活するので、食べる直前に十分に加熱すると効果的です。
・1歳未満の乳児には、ボツリヌス菌の芽胞に汚染される可能性のある食品(ハチミツ等)を食べさせるのは避けてください。