2021年05月31日〜2021年06月06日の感染症情報
報告が多い感染症
年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- RSウイルス感染症 (26 人)
- 突発性発しん (13 人)
- 感染性胃腸炎 (7 人)
1〜4歳
- RSウイルス感染症 (52 人)
- 感染性胃腸炎 (46 人)
- 突発性発しん (23 人)
5〜9歳
- 感染性胃腸炎 (30 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (10 人)
- 水痘 (2 人)
10〜14歳
- 感染性胃腸炎 (14 人)
- 水痘 (2 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (2 人)
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (3 人)
- 感染の報告はありません
- 感染の報告はありません
20歳以上
- 流行性角結膜炎(はやり目) (4 人)
- 感染性胃腸炎 (3 人)
- 感染の報告はありません
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インフルエンザ | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
RSウイルス感染症 | (135) 79 | 26 | 52 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (12) 13 | 1 | 11 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (17) 16 | 0 | 4 | 10 | 2 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎 | (123) 103 | 7 | 46 | 30 | 14 | 3 | 3 | |
水痘 | (7) 7 | 1 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | |
手足口病 | (42) 24 | 2 | 21 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (6) 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
突発性発しん | (43) 36 | 13 | 23 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (3) 3 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (2) 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (7) 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
マイコプラズマ肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【レジオネラ症に注意しましょう!!】
今週はレジオネラ症での死亡例が発生しました。報告数は1件で、今年の累積報告数は合計11件となりました。昨年同週までの報告数は13件で同程度ですが、全国では7月や9月に多く、増加傾向にありますので、今後も注意が必要です。症状などからレジオネラ症かもしれないと思った場合には、早めに医療機関を受診し、治療につなげましょう。
【レジオネラ症について】(参考:厚生労働省及び国立感染症研究所ホームページ)
・レジオネラ症とは?
⾃然界(河川、湖⽔、温泉や⼟壌など)に⽣息しているレジオネラ属菌による細菌感染症です。ヒトからヒトへ感染することはありません。
・症状は?
感染してから症状が出るまでの期間は、2~10⽇です。主な病型としては、重症のレジオネラ肺炎と軽症のポンティアック熱が知られています。
レジオネラ肺炎は、全⾝倦怠感、頭痛、⾷欲不振、筋⾁痛などの症状に始まり、咳や38℃以上の⾼熱、寒気、胸痛、呼吸困難が⾒られるようになります。まれですが、⼼筋炎などの肺以外の症状が起こることもあります。また、意識レベルの低下、幻覚、⼿⾜が震えるなどの中枢神経系の症状や、下痢がみられるのもレジオネラ肺炎の特徴とされています。軽症例もあるものの、適切な治療がなされなかった場合には急速に症状が進⾏することがあり、命にかかわることもあります。
これに対し、ポンティアック熱は、突然の発熱、悪寒、筋⾁痛などの症状がみられますが、またそれらは⼀過性のもので、⾃然に治癒します。
・治療は?
マクロライド系、ニューキノロン系やリファンピシン等の抗菌薬で治療する
ことができます。早期診断、早期治療が重要です。
・リスクが⾼い方は?
⾼齢者や新⽣児は肺炎を起こす危険性が通常より⾼いので、注意が必要です。
また、⼤酒家、喫煙者、透析患者、移植患者や免疫機能が低下している⼈は、
レジオネラ肺炎のリスクが⾼いとされています。
・予防方法とは?
レジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(細かい霧やしぶき)の吸⼊、
温泉浴槽内や河川で溺れた際に汚染された⽔を吸引・誤嚥、汚染された
腐葉⼟の粉じんを吸い込んだことによる感染事例が報告されていますので、
・加湿器の⽔は毎⽇交換し,容器を洗浄しましょう。
・循環式浴槽は定期的に洗浄を⾏いましょう。
・⼟いじりや農作業、⾼圧洗浄などの作業を⾏う際は,マスクを着⽤する
などの対策を取りましょう。