2021年03月01日〜2021年03月07日の感染症情報
特記事項
【RSウイルス感染症に注意しましょう】
報告が多い感染症
年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- RSウイルス感染症 (22 人)
- 感染性胃腸炎 (14 人)
- 突発性発しん (13 人)
1〜4歳
- RSウイルス感染症 (133 人)
- 感染性胃腸炎 (47 人)
- 突発性発しん (19 人)
5〜9歳
- 感染性胃腸炎 (31 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (14 人)
- RSウイルス感染症 (6 人)
10〜14歳
- 感染性胃腸炎 (21 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (1 人)
- RSウイルス感染症 (1 人)
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (4 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (1 人)
- 感染の報告はありません
20歳以上
- 感染性胃腸炎 (8 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (3 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (1 人)
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インフルエンザ | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
RSウイルス感染症 | (138) 162 | 22 | 133 | 6 | 1 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (11) 9 | 2 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (22) 25 | 0 | 9 | 14 | 1 | 0 | 1 | |
感染性胃腸炎 | (97) 125 | 14 | 47 | 31 | 21 | 4 | 8 | |
水痘 | (1) 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
手足口病 | (3) 6 | 1 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
突発性発しん | (30) 32 | 13 | 19 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (3) 7 | 2 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (1) 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (4) 5 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
マイコプラズマ肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【RSウイルス感染症に注意しましょう】
今週のRSウイルス感染症の報告数は162件で、前週より報告数が24件増加しています。例年、県内では8月から9月頃にかけて報告数が増加していますが、第1週から増加しており、今後も注意が必要です。以下の点に気を付けて予防に努めましょう。
RSウイルス感染症は、乳児が感染する感染症で、生後1歳までに半数以上が、2歳までにすべての小児が感染するといわれています。特に、生後6か月以内の乳児がRSウイルスに初めてかかった場合、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を起こすことがありますので、生後6か月以内の乳幼児は、感染しないように注意しましょう。
症状は、鼻水、咳、発熱などいわゆる「かぜ」のような症状がみられ、1~2週間で軽快するといわれています。飛沫・接触感染が主な感染経路で、予防策は、流行期には赤ちゃんを人ごみに連れて行かない、症状のある家族はマスクをする、外出後の手洗いをきちんと行う、子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはアルコールや塩素系の消毒剤で消毒する等です。
なお、RSウイルスは、生涯にわたって感染を繰り返し、幼児期における再感染での発症はよくみられ、その多くは軽い症状です。そのため、再感染以降では感冒様症状又は気管支炎症状のみである場合が多いことから、RSウイルス感染症であるとは気付かれてない年長児や成人が存在しています。咳等の呼吸器症状を認める年長児や成人は、可能な限り0歳児と1歳児との接触を避けることが乳幼児の発症予防に繋がります。