2020年07月27日〜2020年08月02日の感染症情報
報告が多い感染症
大きな流行が発生又は継続しつつある地域
ヘルパンギーナ | 菊池,有明 |
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年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- ヘルパンギーナ (17 人)
- 突発性発しん (17 人)
- 感染性胃腸炎 (13 人)
1〜4歳
- ヘルパンギーナ (215 人)
- 感染性胃腸炎 (59 人)
- 突発性発しん (27 人)
5〜9歳
- 感染性胃腸炎 (37 人)
- ヘルパンギーナ (13 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (13 人)
10〜14歳
- 感染性胃腸炎 (21 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (2 人)
- 水痘 (1 人)
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (4 人)
- 伝染性紅斑(りんご病) (1 人)
- 感染の報告はありません
20歳以上
- 感染性胃腸炎 (21 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (12 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (3 人)
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
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インフルエンザ | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
RSウイルス感染症 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (13) 16 | 2 | 13 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (20) 26 | 0 | 8 | 13 | 2 | 0 | 3 | |
感染性胃腸炎 | (126) 155 | 13 | 59 | 37 | 21 | 4 | 21 | |
水痘 | (6) 15 | 0 | 6 | 8 | 1 | 0 | 0 | |
手足口病 | (26) 24 | 2 | 20 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (2) 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | |
突発性発しん | (52) 44 | 17 | 27 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (163) 245 | 17 | 215 | 13 | 0 | 0 | 0 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (5) 4 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (5) 15 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 12 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (1) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
マイコプラズマ肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【ヘルパンギーナが急増しています】
今週のヘルパンギーナの報告数は245件で、前週の約1.5倍の報告数となり、急増しています。保健所別では、菊池、有明が警報レベルとなっています。
ヘルパンギーナは「夏かぜ」の代表的な病気であり、ウイルスが原因でおこります。主に乳幼児がかかり、突然高熱が出て、口の中に水疱や発赤が出現し痛みを伴います。口の中の痛みなどから、食事や水分が十分にとれず、脱水になることもあります。また、合併症として、まれに髄膜炎や心筋炎が起こることがあります。食事や水分がとれない、頭痛や嘔吐、発熱が続く場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
例年、6月頃からヘルパンギーナの報告数が増加し7月~8月にピークを迎えます。今後の更なる増加を防ぐため、以下の点に注意して予防に努めましょう。
[感染経路]
・咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれるウイルスによって感染します(飛沫感染)。
・便に排出されたウイルスが手などを介し、口や眼などの粘膜に入って感染します(経口、接触感染)。
[予防のポイント]
・外から帰った後、食事の前、トイレの後などには20秒以上時間をかけた丁寧な手洗いを行いましょう。
・幼稚園、保育所や学校などの集団生活では、タオルを共用することは避けましょう。
・予防接種はありません。
・汚染された場所の消毒には、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)が有効とされています。