2020年05月04日〜2020年05月10日の感染症情報
報告が多い感染症
年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- 突発性発しん (8 人)
- 感染性胃腸炎 (5 人)
- ヘルパンギーナ (3 人)
1〜4歳
- 感染性胃腸炎 (15 人)
- 突発性発しん (10 人)
- 手足口病 (6 人)
5〜9歳
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (11 人)
- 感染性胃腸炎 (9 人)
- 水痘 (5 人)
10〜14歳
- 感染性胃腸炎 (7 人)
- 咽頭結膜熱 (1 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (1 人)
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (1 人)
- 感染の報告はありません
- 感染の報告はありません
20歳以上
- 感染性胃腸炎 (5 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (5 人)
- 感染の報告はありません
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インフルエンザ | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
RSウイルス感染症 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (11) 7 | 2 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (36) 17 | 0 | 5 | 11 | 1 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎 | (71) 42 | 5 | 15 | 9 | 7 | 1 | 5 | |
水痘 | (17) 10 | 1 | 4 | 5 | 0 | 0 | 0 | |
手足口病 | (7) 8 | 1 | 6 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (4) 4 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
突発性発しん | (40) 18 | 8 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (1) 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (0) 4 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (1) 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
マイコプラズマ肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【ダニ媒介性感染症に注意しましょう】
今週は、日本紅斑熱の報告が1件あり、今年2件となりました。今年、1例目は、下益城郡の80代女性で、2例目は、八代郡の50代女性です。2例とも発熱が続くため医療機関を受診されています。感染経路は不明ですが、仕事やレジャーで畑、山林に行かれていました。日本紅斑熱は、春季~秋季にかけて患者報告数が多くなるのが特徴的です。なお、ダニ媒介感染症には、つつが虫病や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などがあります。
ダニ媒介性感染症を予防するため、山や森林などマダニ等が多く生息する場所に出かける際、屋外で作業される際は、以下の対策を行いましょう。
<ダニ媒介性感染症>
【SFTS】
発熱、消化器症状(嘔吐、下痢等)の症状が見られ、時に頭痛、神経症状(意識障害、けいれん等)、
呼吸器症状、出血症状が見られます。治療法は対症療法となります。
【日本紅斑熱、つつが虫病】
主な症状は、発熱、発疹で、刺し口が見られます。治療法は、抗菌薬の投与になります。
<ダニ媒介性感染症の予防対策>
① 山や森林などマダニが多く生息する場所に入る場合には、肌の露出を少なくする。
・長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴などを着用することがポイントです。
・DEETやイカリジン(虫よけ剤の成分)を含む虫よけスプレーも有効です。
② 屋外活動後は、マダニに咬まれていないか確認する。
・特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、頭部(髪の毛の中)がポイントです。
・マダニは、人に取り付くと、吸着する場所を探して体表を動きまわります。マダニが吸着する前に、活動後
すぐにシャワーを浴びることも有効です。
③ 吸血中のマダニに気がついた場合、マダニに咬まれた後に発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診する。
・自分で無理に引き抜くとマダニの一部が皮膚に残って化膿したり、マダニの体液が逆流することがあります。
・医療機関にマダニに咬まれた可能性があることを伝えてください。
④ 野生動物や飼育している動物に注意する。
・野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりませんので、野生動物との接触は避けてください。
・飼育している動物との過剰な触れ合い(口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝ること等)は
控えましょう。
・動物のマダニは適切に駆除しましょう。飼育している動物が体調不良の際には、動物病院を受診することも
必要です。
県のホームページ:https://www.pref.kumamoto.jp/kiji_2617.html(パンフレットも掲載しています。)
※厚生労働省のホームページでも、ダニ媒介性感染症を含めた動物由来感染症に関する注意喚起が行われています。