感染症情報

2020年04月20日〜2020年04月26日の感染症情報

特記事項
【百日咳に注意しましょう】

報告が多い感染症

  • 感染性胃腸炎
  • A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎
  • 突発性発しん

年齢別に多い感染症上位3つ

0歳

  1. 突発性発しん (11 人)
  2. 咽頭結膜熱 (3 人)
  3. 感染性胃腸炎 (3 人)

1〜4歳

  1. 感染性胃腸炎 (26 人)
  2. 突発性発しん (19 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (14 人)

5〜9歳

  1. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (25 人)
  2. 感染性胃腸炎 (15 人)
  3. 水痘 (6 人)

10〜14歳

  1. 感染性胃腸炎 (7 人)
  2. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (5 人)
  3. 感染の報告はありません

15〜19歳

  1. 感染性胃腸炎 (3 人)
  2. 感染の報告はありません
  3. 感染の報告はありません

20歳以上

  1. 感染性胃腸炎 (14 人)
  2. 流行性角結膜炎(はやり目) (7 人)
  3. マイコプラズマ肺炎 (1 人)

県内の患者数

※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。

病名増減(前週) 今週0歳1-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20歳以上
インフルエンザ (0) 0000000
RSウイルス感染症 (1) 9360000
咽頭結膜熱 (19) 153120000
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (56) 4501425501
感染性胃腸炎 (100) 68326157314
水痘 (13) 12156000
手足口病 (20) 5140000
伝染性紅斑(りんご病) (16) 8053000
突発性発しん (33) 3011190000
ヘルパンギーナ (1) 1010000
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (4) 7016000
急性出血性結膜炎 (0) 0000000
流行性角結膜炎(はやり目) (6) 7000007
細菌性髄膜炎 (0) 0000000
無菌性髄膜炎 (0) 0000000
マイコプラズマ肺炎 (1) 1000001
クラミジア肺炎 (0) 0000000
感染性胃腸炎(ロタウイルス) (0) 0000000

補足

【百日咳に注意しましょう】

今週は、百日咳の報告が1件ありました。百日咳の報告は、平成30年1月から定点報告から全数報告になり、百日咳を診断した医療機関は、全例、県に報告することになっています(成人を含む患者の発生動向を把握するため)。
 熊本県では、今年の百日咳の報告数は100件で、幅広い年代から報告があっており、特に、5歳から19歳、40歳から49歳の報告が多くなっています。
 百日咳の原因となる病原体は、百日咳菌です。名前のとおり激しい咳をともなう病気で、1歳以下の乳児、とくに生後6ヵ月以下の子どもでは亡くなってしまうこともあります。  主に気道の分泌物によって感染し(飛沫感染)、咳のために乳幼児では呼吸ができなくなるために全身が青紫色になってしまうこと(チアノーゼ)やけいれんを起こすことがあります。また、窒息や肺炎等の合併症が致命的となることがあります。
 また、ワクチン既接種の小児や成人では典型的な症状がみられず、持続する咳がみられることも多いと言われています。なお、潜伏期間は、通常5日~10日(最大3週間程度)です。
 百日咳の治療には、抗生物質を使用します。医師や薬剤師等の指示に従って適切に治療しましょう。
 百日咳の予防には、ワクチン(DPT-IPV、DPT等)接種が有効です。 ワクチン接種により、百日咳の罹患リスクを80~85%程度減らすことが出来ると報告されています。 (厚生労働省ホームページより)
 その他の予防方法としては、咳エチケットや手洗い(20秒以上かけた丁寧な手洗い)が重要です。
   咳エチケット
     ①咳やくしゃみを他の人に向けて発しない。
     ②咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをする。
     ③手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時は、すぐに手を洗う。