感染症情報

2020年03月09日〜2020年03月15日の感染症情報

特記事項
【百日咳に注意しましょう】

報告が多い感染症

  • 感染性胃腸炎
  • 伝染性紅斑(りんご病)
  • 水痘

年齢別に多い感染症上位3つ

0歳

  1. 感染性胃腸炎 (10 人)
  2. 突発性発しん (5 人)
  3. RSウイルス感染症 (4 人)

1〜4歳

  1. 感染性胃腸炎 (72 人)
  2. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (42 人)
  3. 突発性発しん (16 人)

5〜9歳

  1. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (47 人)
  2. 感染性胃腸炎 (45 人)
  3. インフルエンザ (11 人)

10〜14歳

  1. 感染性胃腸炎 (11 人)
  2. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (4 人)
  3. 伝染性紅斑(りんご病) (2 人)

15〜19歳

  1. 感染性胃腸炎 (1 人)
  2. 感染の報告はありません
  3. 感染の報告はありません

20歳以上

  1. 感染性胃腸炎 (22 人)
  2. インフルエンザ (4 人)
  3. 流行性角結膜炎(はやり目) (4 人)

県内の患者数

※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。

病名増減(前週) 今週0歳1-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20歳以上
インフルエンザ (43) 250911104
RSウイルス感染症 (15) 11470000
咽頭結膜熱 (20) 182133000
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (127) 9504247402
感染性胃腸炎 (161) 16110724511122
水痘 (20) 2931311200
手足口病 (20) 161132000
伝染性紅斑(りんご病) (40) 240157200
突発性発しん (27) 215160000
ヘルパンギーナ (7) 4031000
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (1) 0000000
急性出血性結膜炎 (0) 0000000
流行性角結膜炎(はやり目) (6) 5000104
細菌性髄膜炎 (0) 0000000
無菌性髄膜炎 (0) 0000000
マイコプラズマ肺炎 (0) 3001002
クラミジア肺炎 (0) 0000000
感染性胃腸炎(ロタウイルス) (0) 0000000

補足

【百日咳に注意しましょう】

今週は、百日咳の報告が3件ありました。百日咳の報告は、平成30年1月から定点報告から全数報告になり、百日咳を診断した医療機関は、全例、県に報告することになっています(成人を含む患者の発生動向を把握するため)。
 熊本県では、今年の百日咳の報告数は69件で、幅広い年代から報告があっており、特に、5歳から19歳の報告が非常に多くなっています。

 百日咳の原因となる病原体は、百日咳菌です。名前のとおり激しい咳をともなう病気で、1歳以下の乳児、とくに生後6ヵ月以下の子どもでは亡くなってしまうこともあります。  主に気道の分泌物によって感染し(飛沫感染)、咳のために乳幼児では呼吸ができなくなるために全身が青紫色になってしまうこと(チアノーゼ)やけいれんを起こすことがあります。また、窒息や肺炎等の合併症が致命的となることがあります。
 また、ワクチン既接種の小児や成人では典型的な症状がみられず、持続する咳がみられることも多いと言われています。なお、潜伏期間は、通常5日~10日(最大3週間程度)です。
 百日咳の治療には、抗生物質を使用します。医師や薬剤師等の指示に従って適切に治療しましょう。
 百日咳の予防には、ワクチン(DPT-IPV、DPT等)接種が有効です。 ワクチン接種により、百日咳の罹患リスクを80~85%程度減らすことが出来ると報告されています。 (厚生労働省ホームページより)
 その他の予防方法としては、咳エチケットや手洗い(20秒以上かけた丁寧な手洗い)が重要です。
   咳エチケット
     ①咳やくしゃみを他の人に向けて発しない。
     ②咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをする。
     ③手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時は、すぐに手を洗う。