感染症情報

2020年02月17日〜2020年02月23日の感染症情報

特記事項
【水痘に注意しましょう】

報告が多い感染症

  • 感染性胃腸炎
  • インフルエンザ
  • A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎

大きな流行が発生又は継続しつつある地域

咽頭結膜熱 有明
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 宇城
水痘 御船,宇城
伝染性紅斑(りんご病) 菊池

年齢別に多い感染症上位3つ

0歳

  1. 感染性胃腸炎 (12 人)
  2. 突発性発しん (12 人)
  3. インフルエンザ (5 人)

1〜4歳

  1. 感染性胃腸炎 (108 人)
  2. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (50 人)
  3. インフルエンザ (24 人)

5〜9歳

  1. 感染性胃腸炎 (75 人)
  2. インフルエンザ (60 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (58 人)

10〜14歳

  1. インフルエンザ (36 人)
  2. 感染性胃腸炎 (36 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (17 人)

15〜19歳

  1. インフルエンザ (7 人)
  2. 感染性胃腸炎 (7 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (2 人)

20歳以上

  1. 感染性胃腸炎 (36 人)
  2. インフルエンザ (22 人)
  3. 流行性角結膜炎(はやり目) (6 人)

県内の患者数

※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。

病名増減(前週) 今週0歳1-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20歳以上
インフルエンザ (268) 1545246036722
RSウイルス感染症 (13) 10460000
咽頭結膜熱 (35) 323227000
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (113) 130150581722
感染性胃腸炎 (235) 274121087536736
水痘 (24) 5011534000
手足口病 (20) 221201000
伝染性紅斑(りんご病) (58) 4702221301
突発性発しん (22) 2712150000
ヘルパンギーナ (6) 8170000
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (3) 4031000
急性出血性結膜炎 (0) 0000000
流行性角結膜炎(はやり目) (6) 11130016
細菌性髄膜炎 (0) 0000000
無菌性髄膜炎 (1) 0000000
マイコプラズマ肺炎 (0) 5011300
クラミジア肺炎 (0) 0000000
感染性胃腸炎(ロタウイルス) (0) 0000000

補足

【水痘に注意しましょう】

 今週の水痘の報告数は50件で、県全体で注意報レベルとなっています。保健所別では、宇城、御船からの報告が多く、警報レベルとなっているほか、天草、菊池、八代で注意報レベルです。


 水痘とは、いわゆる「みずぼうそう」のことで、水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、その潜伏期間は感染から2週間程度と言われています。発疹の発現する前から発熱が認められ、典型的な症例では、発疹は紅斑(皮膚の表面が赤くなること)から始まり、水疱、膿疱(粘度のある液体が含まれる水疱)を経て痂皮化(かさぶたになること)して治癒するとされています。
 水痘は主に小児の病気で、9歳以下での発症が90%以上を占めると言われています。

 予防には、ワクチンの接種が有効です。水痘ワクチンの1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。水痘のワクチンは定期予防接種の対象(生後12か月から36か月の間に2回接種)となっていますので、計画的にワクチンを接種しましょう。