感染症情報

2020年02月03日〜2020年02月09日の感染症情報

特記事項
【梅毒の報告数が増えています。】

報告が多い感染症

  • インフルエンザ
  • 感染性胃腸炎
  • A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎

大きな流行が発生又は継続しつつある地域

インフルエンザ 菊池,天草
咽頭結膜熱 有明
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 宇城
水痘 宇城
伝染性紅斑(りんご病) 熊本市,菊池,八代,人吉
急性出血性結膜炎 有明

年齢別に多い感染症上位3つ

0歳

  1. 感染性胃腸炎 (17 人)
  2. インフルエンザ (7 人)
  3. 突発性発しん (6 人)

1〜4歳

  1. 感染性胃腸炎 (118 人)
  2. インフルエンザ (96 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (55 人)

5〜9歳

  1. インフルエンザ (175 人)
  2. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (60 人)
  3. 感染性胃腸炎 (58 人)

10〜14歳

  1. インフルエンザ (86 人)
  2. 感染性胃腸炎 (33 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (10 人)

15〜19歳

  1. インフルエンザ (18 人)
  2. 感染性胃腸炎 (9 人)
  3. 感染の報告はありません

20歳以上

  1. インフルエンザ (126 人)
  2. 感染性胃腸炎 (29 人)
  3. 流行性角結膜炎(はやり目) (8 人)

県内の患者数

※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。

病名増減(前週) 今週0歳1-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20歳以上
インフルエンザ (897) 5087961758618126
RSウイルス感染症 (16) 183150000
咽頭結膜熱 (27) 493358201
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (121) 129055601004
感染性胃腸炎 (326) 264171185833929
水痘 (13) 3521221000
手足口病 (34) 301253100
伝染性紅斑(りんご病) (70) 6402636200
突発性発しん (16) 226160000
ヘルパンギーナ (4) 3012000
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (5) 5032000
急性出血性結膜炎 (0) 0000000
流行性角結膜炎(はやり目) (13) 16170008
細菌性髄膜炎 (0) 0000000
無菌性髄膜炎 (0) 0000000
マイコプラズマ肺炎 (2) 1000100
クラミジア肺炎 (0) 0000000
感染性胃腸炎(ロタウイルス) (1) 0000000

補足

【梅毒の報告数が増えています。】

今週は梅毒の報告が6件ありました。今年の報告数は合計13件です。全国でも2013年から増加傾向にありますが、本県においては2017年に入ってから急増しています。男性は20~70歳代の幅広い年代で、女性は20~40歳代の比較的若い年代で報告されています。
 
【梅毒とは】(参考:厚生労働省及び国立感染症研究所ホームページ)
 ・性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。潜伏期間は3~6週間程度で、経過し
た期間によって、症状の出現する場所や内容が異なります。
 ・感染初期(感染後約3週間)には、感染がおきた部位にしこりができたり、股の付け根部分のリンパ節が腫れたりすることが
あります。治療をせずに3か月以上を経過すると、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。
  感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍が発生することがあります。また、心臓、血管、脳など
の複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡することもあります。
 ・妊娠している人が感染すると、胎盤を通じて胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります。

【予防方法】(参考:厚生労働省及び国立感染症研究所ホームページ)
 ・感染部位と粘膜や皮膚が直接接触をしないように、コンドームを使用することが勧められます。ただし、コンドームが覆わな
い部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があります。
 ・皮膚や粘膜に異常があった場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診して相談しましょう。

【保健所で無料・匿名で検査を受けることができます】
 ・保健所での検査は事前予約が必要ですので、各保健所にお問い合わせください。
  ※熊本県のホームページ「保健所で実施している検査(HIV抗体検査等)について」
   URL http://www.pref.kumamoto.jp/kiji_2620.html
 ・感染後数週間は検査をしても陽性反応が出ないことがあるため、感染してから十分な期間(約3週間)をおいて、検査をする
  必要があります。