2019年12月09日〜2019年12月15日の感染症情報
報告が多い感染症
大きな流行が発生又は継続しつつある地域
インフルエンザ | 菊池 |
---|---|
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | 菊池 |
感染性胃腸炎 | 山鹿,菊池,御船,有明 |
手足口病 | 山鹿,菊池,八代,有明 |
伝染性紅斑(りんご病) | 熊本市,山鹿,菊池,人吉,有明 |
咽頭結膜熱 | 菊池,水俣 |
年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- 感染性胃腸炎 (40 人)
- インフルエンザ (21 人)
- 突発性発しん (10 人)
1〜4歳
- 感染性胃腸炎 (329 人)
- インフルエンザ (241 人)
- 手足口病 (73 人)
5〜9歳
- インフルエンザ (581 人)
- 感染性胃腸炎 (225 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (72 人)
10〜14歳
- インフルエンザ (337 人)
- 感染性胃腸炎 (90 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (10 人)
15〜19歳
- インフルエンザ (63 人)
- 感染性胃腸炎 (18 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (2 人)
20歳以上
- インフルエンザ (307 人)
- 感染性胃腸炎 (62 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (14 人)
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インフルエンザ | (809) 1550 | 21 | 241 | 581 | 337 | 63 | 307 | |
RSウイルス感染症 | (5) 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (40) 65 | 5 | 41 | 16 | 3 | 0 | 0 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (120) 140 | 1 | 49 | 72 | 10 | 2 | 6 | |
感染性胃腸炎 | (767) 764 | 40 | 329 | 225 | 90 | 18 | 62 | |
水痘 | (14) 17 | 2 | 4 | 10 | 1 | 0 | 0 | |
手足口病 | (109) 93 | 4 | 73 | 13 | 0 | 0 | 3 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (107) 98 | 1 | 35 | 54 | 8 | 0 | 0 | |
突発性発しん | (28) 31 | 10 | 21 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (16) 9 | 0 | 8 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (2) 4 | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (8) 18 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 14 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
マイコプラズマ肺炎 | (3) 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【咽頭結膜熱が増加しています】
今週の県内の咽頭結膜熱の報告数は、65件であり、前週の40件に比べ、報告数が25件増加しました。なお、保健所別では、菊池、水俣からの報告が多く、警報レベルとなっています。
咽頭結膜熱は、発熱、咽頭炎、眼症状を主とする小児の急性のウイルス性感染症です。 咽頭結膜熱は、消毒が不充分なプールなど水を介して子どものあいだに流行することがあるため、「プール熱」と呼ばれることもあり、夏期に流行すると言われています。しかし、最近では秋、冬にも流行する傾向があります。
感染経路は、通常、飛沫感染や手指を介した接触感染で、眼(結膜)や上気道から感染します。また、汚染された水から眼(結膜)への直接の感染も考えられています。
【症状】
5~7日の潜伏期を経て、発熱、のどの痛み、目の充血等の症状が出ます。頭痛、吐き気、腹痛、下痢を伴うこともあります。一般的には3~5日で軽快しますが、この病気を引き起こすアデノウイルスには、たくさんの種類があることが知られており、重症化することもあります。
【治療・予防】
特異的治療法はなく、対症療法が中心となります。予防法は、流水と石けんで20秒以上の丁寧な手洗いを行う、感染者との濃密な接触を避ける、タオルの共用を避ける等です。熱が下がってもまだ体内にウイルスが残っている場合がありますので、症状がおさまっても、学校や保育園等の登校・登園については、医師に相談しましょう。