2019年11月25日〜2019年12月01日の感染症情報
特記事項
【伝染性紅斑に気を付けましょう】
報告が多い感染症
大きな流行が発生又は継続しつつある地域
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | 菊池 |
---|---|
感染性胃腸炎 | 山鹿,菊池,御船,有明 |
手足口病 | 菊池,有明 |
伝染性紅斑(りんご病) | 熊本市,山鹿,菊池,御船,人吉,有明 |
咽頭結膜熱 | 菊池,水俣 |
年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- 感染性胃腸炎 (40 人)
- 手足口病 (8 人)
- インフルエンザ (7 人)
1〜4歳
- 感染性胃腸炎 (303 人)
- インフルエンザ (83 人)
- 手足口病 (83 人)
5〜9歳
- インフルエンザ (234 人)
- 感染性胃腸炎 (202 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (67 人)
10〜14歳
- インフルエンザ (108 人)
- 感染性胃腸炎 (75 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (14 人)
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (11 人)
- インフルエンザ (6 人)
- 伝染性紅斑(りんご病) (1 人)
20歳以上
- インフルエンザ (91 人)
- 感染性胃腸炎 (43 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (11 人)
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インフルエンザ | (328) 529 | 7 | 83 | 234 | 108 | 6 | 91 | |
RSウイルス感染症 | (10) 9 | 5 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (36) 41 | 5 | 29 | 7 | 0 | 0 | 0 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (104) 118 | 0 | 33 | 67 | 14 | 1 | 3 | |
感染性胃腸炎 | (571) 674 | 40 | 303 | 202 | 75 | 11 | 43 | |
水痘 | (10) 14 | 1 | 4 | 7 | 1 | 0 | 1 | |
手足口病 | (104) 98 | 8 | 83 | 5 | 2 | 0 | 0 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (76) 99 | 1 | 41 | 47 | 9 | 1 | 0 | |
突発性発しん | (35) 32 | 7 | 25 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (21) 18 | 2 | 14 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (1) 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (8) 15 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 11 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (0) 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
マイコプラズマ肺炎 | (3) 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (1) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【伝染性紅斑に気を付けましょう】
今週は、伝染性紅斑の報告数が99件でした。保健所別では、有明、菊池、熊本、御船が警報レベルとなっています。また、山鹿、人吉で警報継続中です。年齢別では、3~7歳から多く報告されています。
伝染性紅斑は、幼児から学童の小児を中心にみられる流行性の発疹性疾患です。10~20日の潜伏期間の後、頬がりんごのように赤くなるので、りんご病とも呼ばれています。続いて腕、脚にも両側性に網目状の発疹がみられます。発疹は通常、1週間前後で消失するといわれています。成人では両頬の紅斑はあまりみられませんが、関節痛や関節炎がみられることがあります。また、頬に発疹が出現する7〜10日くらい前に、微熱や風邪症状などの前駆症状が見られることが多いです。多彩な症状がみられますが、不顕性感染(感染しても症状が現れない状態)も一定程度存在することから、届出以外にも感染者が存在すると考えられています。
通常は、飛沫感染もしくは接触感染で感染します。妊婦さんが感染すると、流産の可能性もありますので、流行時には人混みを避けて、丁寧な手洗い励行、食器の共有を避けるなどの対策をとりましょう。