2019年07月01日〜2019年07月07日の感染症情報
報告が多い感染症
大きな流行が発生又は継続しつつある地域
手足口病 | 熊本市,山鹿,菊池,御船,八代,水俣,人吉,有明,宇城,天草 |
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ヘルパンギーナ | 菊池,八代,宇城,天草 |
伝染性紅斑(りんご病) | 有明 |
流行性角結膜炎(はやり目) | 有明 |
咽頭結膜熱 | 宇城 |
年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- 手足口病 (72 人)
- ヘルパンギーナ (34 人)
- 感染性胃腸炎 (22 人)
1〜4歳
- 手足口病 (415 人)
- ヘルパンギーナ (155 人)
- 感染性胃腸炎 (88 人)
5〜9歳
- 感染性胃腸炎 (56 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (41 人)
- 手足口病 (28 人)
10〜14歳
- 感染性胃腸炎 (37 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (13 人)
- 手足口病 (2 人)
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (14 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (1 人)
- 感染の報告はありません
20歳以上
- 感染性胃腸炎 (10 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (5 人)
- 手足口病 (4 人)
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
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インフルエンザ | (3) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
RSウイルス感染症 | (1) 13 | 9 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (36) 42 | 8 | 29 | 5 | 0 | 0 | 0 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (106) 86 | 3 | 27 | 41 | 13 | 0 | 2 | |
感染性胃腸炎 | (263) 227 | 22 | 88 | 56 | 37 | 14 | 10 | |
水痘 | (5) 11 | 1 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | |
手足口病 | (472) 521 | 72 | 415 | 28 | 2 | 0 | 4 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (26) 26 | 2 | 14 | 10 | 0 | 0 | 0 | |
突発性発しん | (32) 34 | 15 | 19 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (149) 208 | 34 | 155 | 18 | 0 | 0 | 1 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (24) 5 | 1 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (22) 12 | 0 | 3 | 2 | 1 | 1 | 5 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (1) 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | |
マイコプラズマ肺炎 | (0) 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (1) 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
補足
【夏休み等で旅行されるみなさまへ】
これからの季節、国内外問わず旅行される方が多くなります。旅行先で感染症にかかり体調を崩すことがあります。安全で快適に旅行できるように、旅行先(特に海外)で注意すべき感染症及びその予防策をお知らせします。
旅行先では、感染症は、主に人、蚊・動物、飲食物を介して感染します。そのうち、今週は、人を介する感染症の麻しんについて説明します。
【麻しんとは】
麻しんウイルスを原因とする感染症です。感染経路は、空気感染(飛沫感染、接触感染含む)で、感染力が非常に強く、免疫が十分でない人が感染すると高い確率で発症します。潜伏期間は、約10日間と言われており、症状は、高い熱や全身の発疹、せき、鼻水、目の充血などがあります。また、まれに脳炎など重症化することもあります。
【麻しんの発生地域】
世界各地で麻しんが確認されています。また、日本は、平成27年(2015年)3月に土着の麻しんウイルスが存在しない「麻しん排除国」に認定されましたが、その後も海外からの輸入例を発端とした集団発生事例が報告されています。今年は26週までの間に644件(うち県内2件)の麻しん症例が報告されており、昨年同時期(176件(うち県内0件))の3倍以上となっています。
【治療、予防方法】
麻しんに特異的な治療法はなく、対症療法が一般的です。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗いやマスクのみでは十分な予防ができません。麻しんには予防接種がありますが、接種していない方など、十分に抗体価が無い方は注意が必要です。
【旅行前に・・・】
厚生労働省、検疫所、外務省のホームページで旅行先の感染症発生状況に関する最新の情報や注意事項を確認しましょう。また、必要に応じて、医師に相談のうえ、予防接種の検討をしましょう。
【旅行中、旅行後に体調が悪くなったら・・・】
空港や港に設置されている検疫所では、旅行者を対象に健康相談を行っています。旅行中や旅行後に麻しん様の症状が現れた場合、検疫官までご相談ください。また、麻しんは、潜伏期間が10日間ほどありますので、旅行後しばらくしてから体調が悪くなる場合があります。その際は、必ず、受診前に最寄の保健所や、医療機関に事前に電話でご相談ください。