2019年07月24日〜2019年06月30日の感染症情報
報告が多い感染症
大きな流行が発生又は継続しつつある地域
手足口病 | 熊本市,山鹿,菊池,御船,八代,水俣,人吉,有明,宇城,天草 |
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伝染性紅斑(りんご病) | 有明 |
流行性角結膜炎(はやり目) | 有明 |
咽頭結膜熱 | 宇城 |
年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- 手足口病 (69 人)
- 感染性胃腸炎 (28 人)
- ヘルパンギーナ (16 人)
1〜4歳
- 手足口病 (376 人)
- ヘルパンギーナ (117 人)
- 感染性胃腸炎 (114 人)
5〜9歳
- 感染性胃腸炎 (69 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (49 人)
- 手足口病 (25 人)
10〜14歳
- 感染性胃腸炎 (36 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (7 人)
- 伝染性紅斑(りんご病) (3 人)
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (5 人)
- 感染の報告はありません
- 感染の報告はありません
20歳以上
- 流行性角結膜炎(はやり目) (14 人)
- 感染性胃腸炎 (11 人)
- 手足口病 (2 人)
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
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インフルエンザ | (1) 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | |
RSウイルス感染症 | (5) 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (18) 36 | 2 | 29 | 4 | 0 | 0 | 1 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (102) 106 | 0 | 48 | 49 | 7 | 0 | 2 | |
感染性胃腸炎 | (306) 263 | 28 | 114 | 69 | 36 | 5 | 11 | |
水痘 | (6) 5 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
手足口病 | (481) 472 | 69 | 376 | 25 | 0 | 0 | 2 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (21) 26 | 0 | 13 | 10 | 3 | 0 | 0 | |
突発性発しん | (29) 32 | 15 | 17 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (155) 149 | 16 | 117 | 13 | 2 | 0 | 1 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (9) 24 | 0 | 10 | 12 | 2 | 0 | 0 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (10) 22 | 1 | 7 | 0 | 0 | 0 | 14 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (0) 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | |
マイコプラズマ肺炎 | (1) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (5) 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
補足
【手足口病が流行しています】 【百日咳に注意しましょう】
【手足口病が流行しています】
今週の手足口病の報告数は472件で、県全体で警報レベル継続中です。保健所別では、阿蘇を除く全ての地域で警報レベルとなっています。
手足口病は、5月頃から報告数が増加し、夏場に流行する傾向があります。今年は例年の同時期と比べて手足口病の報告数が多くなっており、今後も引き続き注意が必要です。
【手足口病とは】
・症状は、手のひら、足の裏、おしり、口の中の粘膜に発疹が見られ、発熱を伴う場合があります。発疹は水疱性の発疹で周り
が赤くなり、痛みを伴う場合があります。
・潜伏期間は、3~5日といわれてます。1~5歳までの感染者が目立ちますが、成人でも感染します。
【感染経路】
・飛沫感染:咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれるウイルスにより感染します。
・経口・接触感染:水疱のなかみや便に排泄されたウイルスが口や眼などの粘膜に入って感染します。
【予防方法】
・せっけんを用いて、20秒以上の丁寧な手洗いを心がけましょう。
・タオルの共用はしないようにしましょう。
・排泄物(便など)は適切に処理しましょう。
【百日咳に注意しましょう】
今週は、百日咳の報告が20件ありました。今年の百日咳の報告数は171件で、幅広い年代から報告があっています。
百日咳の原因となる病原体は、百日咳菌です。名前のとおり激しい咳をともなう病気で、1歳以下の乳児、とくに生後6ヵ月以下の子どもでは亡くなってしまうこともあります。 主に気道の分泌物によって感染し(飛沫感染)、咳のために乳幼児では呼吸ができなくなるために全身が青紫色になってしまうこと(チアノーゼ)やけいれんを起こすことがあります。また、窒息や肺炎等の合併症が致命的となることがあります。
また、ワクチン既接種の小児や成人では典型的な症状がみられず、持続する咳がみられることも多いと言われています。なお、潜伏期間は、通常5日~10日(最大3週間程度)です。
百日咳の治療には、抗生物質を使用します。医師や薬剤師等の指示に従って適切に治療しましょう。
百日咳の予防には、ワクチン(DPT-IPV、DPT等)接種が有効です。 ワクチン接種により、百日咳の罹患リスクを80~85%程度減らすことが出来ると報告されています。 (厚生労働省ホームページより)
その他の予防方法としては、咳エチケットや手洗い(20秒以上かけた丁寧な手洗い)が重要です。
咳エチケット
①咳やくしゃみを他の人に向けて発しない。
②咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをする。
③手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時は、すぐに手を洗う。