感染症情報

2019年04月22日〜2019年04月28日の感染症情報

特記事項
【ゴールデンウィーク中に旅行されたみなさまへ】

報告が多い感染症

  • 感染性胃腸炎
  • A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎
  • 手足口病

大きな流行が発生又は継続しつつある地域

伝染性紅斑(りんご病) 有明
感染性胃腸炎 山鹿
手足口病 菊池

年齢別に多い感染症上位3つ

0歳

  1. 感染性胃腸炎 (38 人)
  2. 突発性発しん (21 人)
  3. 手足口病 (15 人)

1〜4歳

  1. 感染性胃腸炎 (249 人)
  2. 手足口病 (69 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (32 人)

5〜9歳

  1. 感染性胃腸炎 (109 人)
  2. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (61 人)
  3. インフルエンザ (14 人)

10〜14歳

  1. 感染性胃腸炎 (31 人)
  2. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (13 人)
  3. インフルエンザ (5 人)

15〜19歳

  1. インフルエンザ (9 人)
  2. 感染性胃腸炎 (7 人)
  3. 流行性角結膜炎(はやり目) (2 人)

20歳以上

  1. 感染性胃腸炎 (42 人)
  2. インフルエンザ (17 人)
  3. 流行性角結膜炎(はやり目) (8 人)

県内の患者数

※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。

病名増減(前週) 今週0歳1-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20歳以上
インフルエンザ (91) 69321145917
RSウイルス感染症 (15) 151140000
咽頭結膜熱 (22) 274203000
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (125) 111132611304
感染性胃腸炎 (468) 4763824910931742
水痘 (12) 11073100
手足口病 (56) 8615692000
伝染性紅斑(りんご病) (25) 15087000
突発性発しん (46) 5021290000
ヘルパンギーナ (19) 13380200
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (9) 4022000
急性出血性結膜炎 (0) 0000000
流行性角結膜炎(はやり目) (25) 16033028
細菌性髄膜炎 (0) 0000000
無菌性髄膜炎 (1) 0000000
マイコプラズマ肺炎 (1) 0000000
クラミジア肺炎 (0) 0000000
感染性胃腸炎(ロタウイルス) (22) 230211001

補足

【ゴールデンウィーク中に旅行されたみなさまへ】

 ゴールデンウィーク等の休日中には、国内外問わず多くの方が旅行され、旅行中や旅行後に感染症により体調を崩すことがあります。以下の点を参考に、早めの受診等適切な対応をしましょう。

 旅行先では、感染症は、主に人、蚊・動物、飲食物を介して感染します。人を介する感染症は、麻しんや風しん、蚊を介する感染症は、デング熱やマラリア、飲食物を介する感染症は、A型肝炎、コレラ、赤痢などがあります。
 ※人を介する感染症(麻しん)や蚊を介する感染症(デング熱)の詳しい内容については、第15週または第16週の週報をご確認ください。

【人を介する感染症(麻しん)】
 麻しんの感染経路は、 空気感染(飛沫感染、接触感染含む)で、感染力が非常に強く、免疫が十分でない人が感染すると高い確率で発症します。潜伏期間は、約10日間と言われており、症状は、高い熱や全身の発疹、せき、鼻水、目の充血などがあります。
 発生地域は、アジア、アフリカ、ヨーロッパなどの様々な地域で麻しんが確認されており、国内においても麻しんを発症した方がいるとの報告があっていますので、注意が必要です。

【蚊を介する感染症(デング熱)】
 デング熱は、ウイルスを保有する蚊に吸血された際に感染するといわれています。 潜伏期間は、2~14日間(多くは3~7日)と言われており、症状は、突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹などです。
 発生地域は、アジア、中南米、アフリカなどの熱帯・亜熱帯地域でデング熱が確認されています。

【飲食物を介する感染症】
 飲食物を介する感染症は、A型肝炎、E型肝炎、コレラ、赤痢、腸チフスなど数多くあります。A型肝炎、E型肝炎の症状は、発熱や倦怠感、黄疸(皮膚や白目が黄色になる)などで、コレラ、赤痢、腸チフスの症状は、下痢、発熱などです。
 開発途上国など、公衆衛生の整備が不十分な地域では、生水、氷、生野菜、生鮮魚介類、生肉などを飲食すると、これらの感染症にかかるリスクが高くなります。


【旅行後に体調が悪くなったら・・・】
 人、蚊・動物、飲食物を介する感染症は、潜伏期間が7日以上あるものもありますので、旅行後しばらくしてから体調が悪くなる場合があります。その際は、早めに医療機関を受診し、旅行先や滞在期間などを医師に伝えてください。
 なお、麻しんに関しては、空気感染し、感染力が強いことから、必ず、医療機関や最寄の保健所に事前に電話で相談のうえ、医療機関を受診してください。