2018年11月19日〜2018年11月25日の感染症情報
報告が多い感染症
大きな流行が発生又は継続しつつある地域
感染性胃腸炎 | 菊池,有明 |
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年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- 感染性胃腸炎 (23 人)
- 突発性発しん (12 人)
- RSウイルス感染症 (12 人)
1〜4歳
- 感染性胃腸炎 (202 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (25 人)
- 手足口病 (24 人)
5〜9歳
- 感染性胃腸炎 (119 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (58 人)
- 咽頭結膜熱 (9 人)
10〜14歳
- 感染性胃腸炎 (48 人)
- インフルエンザ (10 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (9 人)
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (13 人)
- 水痘 (2 人)
- 感染の報告はありません
20歳以上
- 感染性胃腸炎 (32 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (15 人)
- インフルエンザ (9 人)
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
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インフルエンザ | (38) 37 | 2 | 11 | 5 | 10 | 0 | 9 | |
RSウイルス感染症 | (15) 23 | 12 | 11 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (21) 31 | 3 | 17 | 9 | 0 | 0 | 2 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (127) 95 | 0 | 25 | 58 | 9 | 0 | 3 | |
感染性胃腸炎 | (491) 437 | 23 | 202 | 119 | 48 | 13 | 32 | |
水痘 | (16) 10 | 0 | 4 | 4 | 0 | 2 | 0 | |
手足口病 | (39) 30 | 5 | 24 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (2) 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
突発性発しん | (33) 36 | 12 | 24 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (18) 18 | 4 | 10 | 3 | 0 | 0 | 1 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (2) 8 | 0 | 3 | 4 | 0 | 0 | 1 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (15) 24 | 2 | 4 | 1 | 2 | 0 | 15 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
マイコプラズマ肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【ダニ媒介性感染症に注意しましょう】
今週は、つつが虫病の報告が3件(熊本市保健所、有明保健所、菊池保健所各1件)あり、今年は合計で6件となりました。つつが虫病は、11月から12月にかけて患者報告数が多いのが特徴です(今年の報告数6件のうち、5件が11月の報告)。また、つつが虫病は、日本紅斑熱や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)と同じダニ媒介性感染症です。
ダニ媒介性感染症を予防するためには、マダニ等からの感染を防ぐ対策が必要となります。山や森林などマダニ等が多く生息する場所に出かける際、屋外で作業される際は、以下の対策を行いましょう。
なお、SFTSについては、動物から感染する可能性もありますので、動物と接触する際は、以下の点に注意しましよう。
<ダニ媒介性疾患の予防対策>
① 山や森林などマダニが多く生息する場所に入る場合には、肌の露出を少なくする。
・長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴などを着用することがポイントです。
・DEETやイカリジン(虫よけ剤の成分)を含む虫よけスプレーも有効です。
② 屋外活動後は、マダニに咬まれていないか確認する。
・特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、頭部(髪の毛の中)がポイントです。
・マダニは、人に取り付くと、吸着する場所を探して体表を動きまわります。マダニが吸着する前に、活動後すぐに
シャワーを浴びることも有効です。
③ 吸血中のマダニに気がついた場合、マダニに咬まれた後に発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診する。
・自分で無理に引き抜くとマダニの一部が皮膚に残って化膿したり、マダニの体液が逆流することがあります。
・医療機関にマダニに咬まれた可能性があることを伝えてください。
④ 野生動物や飼育している動物に注意する。
・野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりませんので、野生動物との接触は避けてください。
・飼育している動物との過剰な触れ合い(口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝ること等)は控えましょう。
・動物のマダニは適切に駆除しましょう。飼育している動物が体調不良の際には、動物病院を受診することも必要です。
県のホームページ:http://www.pref.kumamoto.jp/kiji_2617.html
※厚生労働省のホームページでも、ダニ媒介性感染症を含めた動物由来感染症に関する注意喚起が行われています。
【SFTS】
発熱、消化器症状(嘔吐、下痢等)の症状が見られ、時に頭痛、神経症状(意識障害、けいれん等)、呼吸器症状、
出血症状が見られます。治療法は対症療法となります。
【日本紅斑熱、つつが虫病】
主な症状は、発熱、発疹で、刺し口が見られます。治療法は、抗菌薬の投与になります。