感染症情報

2018年11月12日〜2018年11月18日の感染症情報

特記事項
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎に注意が必要です】

報告が多い感染症

  • 感染性胃腸炎
  • A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎
  • 手足口病

大きな流行が発生又は継続しつつある地域

感染性胃腸炎 菊池,有明

年齢別に多い感染症上位3つ

0歳

  1. 感染性胃腸炎 (33 人)
  2. 突発性発しん (15 人)
  3. RSウイルス感染症 (7 人)

1〜4歳

  1. 感染性胃腸炎 (227 人)
  2. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (44 人)
  3. 手足口病 (31 人)

5〜9歳

  1. 感染性胃腸炎 (122 人)
  2. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (65 人)
  3. インフルエンザ (10 人)

10〜14歳

  1. 感染性胃腸炎 (53 人)
  2. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (14 人)
  3. インフルエンザ (6 人)

15〜19歳

  1. 感染性胃腸炎 (14 人)
  2. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (1 人)
  3. 感染の報告はありません

20歳以上

  1. 感染性胃腸炎 (42 人)
  2. 流行性角結膜炎(はやり目) (12 人)
  3. インフルエンザ (8 人)

県内の患者数

※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。

病名増減(前週) 今週0歳1-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20歳以上
インフルエンザ (36) 3821210608
RSウイルス感染症 (34) 15780000
咽頭結膜熱 (21) 212127000
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (133) 127144651412
感染性胃腸炎 (544) 49133227122531442
水痘 (6) 16474100
手足口病 (31) 396312000
伝染性紅斑(りんご病) (3) 2020000
突発性発しん (33) 3315180000
ヘルパンギーナ (22) 181142100
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (16) 2002000
急性出血性結膜炎 (0) 0000000
流行性角結膜炎(はやり目) (16) 151110012
細菌性髄膜炎 (0) 0000000
無菌性髄膜炎 (3) 0000000
マイコプラズマ肺炎 (1) 0000000
クラミジア肺炎 (0) 0000000
感染性胃腸炎(ロタウイルス) (0) 0000000

補足

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎に注意が必要です】

 今週のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は、127件で、先週に引き続き、報告数が多い状況が続いています。
保健所別では、菊池、熊本、宇城の報告数が多くなっています。春から夏、及び冬の2つの時期をピークとして流行がみられます。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは、A群レンサ球菌という細菌が感染することにより、高熱・のどの痛みを主症状とする急性の感染症です。いずれの年齢でも起こり得ますが学童期のお子さんに多くみられます。主な症状はおよそ1週間ほどで改善しますが、リウマチ熱(主な症状として高熱、関節炎、紅斑、心炎)や急性糸球体腎炎(肉眼的血尿、高血圧、むくみ)などの合併症をおこすことがありますので注意が必要です。

【主な症状】  ・突然の発熱、のどの痛みや腫れ、嘔吐がみられます。
          ・感染1~4週間後にリウマチ熱、急性糸球体腎炎などの合併症を起こすことがあります。
【潜伏期】    ・2~5日間。
【感染経路】  ・せきやくしゃみなどに含まれる細菌によって感染します(飛沫感染)。
          ・排出された細菌が手などを介し、口に入ることによって感染します(接触感染)。
【治療】     ・抗生剤の投与を行います。有効な抗生剤の治療を開始後、24時間経過すれば人へうつる可能性はほとんどなくなります。
          ・合併症を防ぐため、症状が改善しても医師が指示する期間は抗生剤を服用してください。
【予防法】    ・手洗い、うがいなどの一般的な予防対策が有効です。咽頭痛がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。