2018年10月15日〜2018年10月21日の感染症情報
報告が多い感染症
年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- RSウイルス感染症 (33 人)
- 感染性胃腸炎 (20 人)
- 突発性発しん (8 人)
1〜4歳
- 感染性胃腸炎 (143 人)
- ヘルパンギーナ (40 人)
- RSウイルス感染症 (35 人)
5〜9歳
- 感染性胃腸炎 (62 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (53 人)
- インフルエンザ (13 人)
10〜14歳
- 感染性胃腸炎 (34 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (7 人)
- インフルエンザ (6 人)
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (9 人)
- インフルエンザ (1 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (1 人)
20歳以上
- 感染性胃腸炎 (44 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (10 人)
- インフルエンザ (5 人)
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インフルエンザ | (28) 38 | 0 | 13 | 13 | 6 | 1 | 5 | |
RSウイルス感染症 | (93) 69 | 33 | 35 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (16) 14 | 2 | 10 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (52) 86 | 1 | 23 | 53 | 7 | 0 | 2 | |
感染性胃腸炎 | (245) 312 | 20 | 143 | 62 | 34 | 9 | 44 | |
水痘 | (5) 14 | 2 | 5 | 3 | 4 | 0 | 0 | |
手足口病 | (33) 40 | 6 | 33 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (0) 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
突発性発しん | (36) 18 | 8 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (33) 48 | 5 | 40 | 3 | 0 | 0 | 0 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (5) 3 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (25) 15 | 0 | 2 | 2 | 0 | 1 | 10 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
マイコプラズマ肺炎 | (1) 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【風しん患者発生の報告がありました】
今週は、有明保健所から風しんの報告が1件あり、今年3例目の報告になります。
風しんは、今年の夏頃から首都圏を中心に報告数が増加しており、今後、県内においても感染が拡大する可能性があります。特に、妊婦や妊娠を希望している方は、風しんにかからないように以下の点に注意しましよう。
【妊婦や妊娠を希望している方等へ】
風しんに感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風しんに感染すると、出生児が難聴、白内障、心疾患など様々な先天障害を呈する先天性風しん症候群(CRS)を発症することがあります。
風しんの予防には予防接種が有効ですが、妊娠中の女性は予防接種が受けられないため、抗体を持たない又は抗体価の低い妊婦は、可能な限り人混みを避け、不要不急の外出を控えるようにしてください。
妊娠を希望している方は、母子健康手帳等で予防接種歴を確認し、特に予防接種を2回受けていない場合は医師にご相談のうえ、抗体検査や予防接種の検討をしましょう。ただし、過去に風しんに罹患したことがある方や予防接種を受けたことがある方でも風しんにかかることがあります。
また、妊婦の周りの方(妊婦の夫、子ども、その他の同居家族等)は、風しんを発症しないよう予防に努めて下さい。
【風しんについて】
風しんは、風しんウイルスにより起こる急性の発疹性感染症です。飛沫によりヒトからヒトに感染し、潜伏期間は2~3週間です。症状は、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどで、発疹の出る数日前から発疹の出た数日後まで感染性があります。不顕性感染から重篤な合併症(脳炎、血小板減少性紫斑病)まで幅広い症状となります。
風しんには特別な治療法はなく、症状を抑える対症療法になり、予防のためには予防接種が最も有効な方法です。定期接種の対象者は、1歳児、小学校入学前1年間の幼児ですので、忘れないように予防接種しましょう。
なお、風しん患者との最終の接触者発生から6週間、新たな風しん患者が発生しない場合、終息したと判断します。
【風しんにかかっているかもと思った場合】
症状等から風しんが疑われる場合は、事前に医療機関に電話等で相談のうえ、マスクを着用して受診してください。
【風しん抗体検査事業及び予防接種助成事業について】
県では、妊娠を希望する方(同居者を含む)等に対して、委託医療機関において無料の抗体検査を実施しております。
また、県内の市町村(一部の市町村を除く)が行う予防接種に対する助成事業も実施しております。