2018年10月01日〜2018年10月07日の感染症情報
特記事項
【引き続き、流行性角結膜炎（はやり目）に気を付けましょう】
報告が多い感染症
大きな流行が発生又は継続しつつある地域
| 手足口病 | 八代 |
|---|---|
| 流行性角結膜炎（はやり目） | 有明 |
年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- ＲＳウイルス感染症 (38 人)
- 感染性胃腸炎 (21 人)
- ヘルパンギーナ (12 人)
1〜4歳
- 感染性胃腸炎 (111 人)
- ＲＳウイルス感染症 (68 人)
- ヘルパンギーナ (53 人)
5〜9歳
- 感染性胃腸炎 (60 人)
- Ａ群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (21 人)
- 流行性角結膜炎（はやり目） (7 人)
10〜14歳
- 感染性胃腸炎 (24 人)
- Ａ群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (9 人)
- インフルエンザ (1 人)
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (12 人)
- 流行性角結膜炎（はやり目） (1 人)
- 感染の報告はありません
20歳以上
- 流行性角結膜炎（はやり目） (21 人)
- 感染性胃腸炎 (18 人)
- インフルエンザ (9 人)
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
| 病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| インフルエンザ | (28) 18 | 0 | 4 | 4 | 1 | 0 | 9 | |
| ＲＳウイルス感染症 | (125) 107 | 38 | 68 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
| 咽頭結膜熱 | (10) 18 | 1 | 15 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
| Ａ群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (53) 51 | 0 | 21 | 21 | 9 | 0 | 0 | |
| 感染性胃腸炎 | (249) 246 | 21 | 111 | 60 | 24 | 12 | 18 | |
| 水痘 | (6) 4 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | |
| 手足口病 | (42) 40 | 3 | 35 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
| 伝染性紅斑（りんご病） | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 突発性発しん | (20) 34 | 10 | 24 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| ヘルパンギーナ | (91) 70 | 12 | 53 | 5 | 0 | 0 | 0 | |
| 流行性耳下腺炎（おたふくかぜ） | (5) 8 | 0 | 3 | 5 | 0 | 0 | 0 | |
| 急性出血性結膜炎 | (1) 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 流行性角結膜炎（はやり目） | (27) 31 | 0 | 2 | 7 | 0 | 1 | 21 | |
| 細菌性髄膜炎 | (1) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 無菌性髄膜炎 | (0) 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | |
| マイコプラズマ肺炎 | (2) 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 感染性胃腸炎（ﾛﾀｳｲﾙｽ） | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【引き続き、流行性角結膜炎（はやり目）に気を付けましょう】
今週は、流行性角結膜炎の報告数が３１件でした。保健所別では、有明、菊池、熊本、天草から報告があり、年齢別では、３０歳代から多く報告されています。
流行性角結膜炎は、一般的に８月を中心として夏に多く報告され、年齢では１～５歳を中心とする小児、成人も含み幅広い年齢層から報告があります。しかし、近年は季節性があまりなく、一年を通じて報告があっています。
流行性角結膜炎の原因となる病原体は、アデノウイルスであり、非常に強い感染力があります。次の点に注意して予防に努めましょう。
【感染経路】
ウイルスのついた手で目を触ることで感染（接触感染）することが多いです。
【症状】
８～１４日の潜伏期間後、白目の部分が赤くなる、涙が多く出る、目やにが出る、まぶたが腫れるなどの症状が出ます。両目に
症状が出る場合が多いのですが、片方だけのこともあります。
【治療】
有効な抗ウイルス薬は無く、点眼剤を用いた対症療法が中心となります。
【予防】
・石鹸等を用いて２０秒以上時間をかけた丁寧な手洗いを行いましょう。
・感染した人の使用したタオル、洗面器、点眼剤などを共用しないようにしましょう。
・栄養や睡眠を十分にとり、体の免疫力を高めておくことも大切です。
・消毒薬はアルコール製剤より、次亜塩素酸ナトリウムが含まれている消毒薬が効果的です。