2018年09月24日〜2018年09月30日の感染症情報
特記事項
【流行性角結膜炎(はやり目)に気を付けましょう】
報告が多い感染症
大きな流行が発生又は継続しつつある地域
手足口病 | 八代 |
---|---|
ヘルパンギーナ | 天草 |
年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- RSウイルス感染症 (47 人)
- 感染性胃腸炎 (19 人)
- ヘルパンギーナ (12 人)
1〜4歳
- 感染性胃腸炎 (103 人)
- RSウイルス感染症 (78 人)
- ヘルパンギーナ (71 人)
5〜9歳
- 感染性胃腸炎 (71 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (23 人)
- ヘルパンギーナ (6 人)
10〜14歳
- 感染性胃腸炎 (36 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (6 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (3 人)
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (4 人)
- 手足口病 (1 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (1 人)
20歳以上
- 感染性胃腸炎 (16 人)
- インフルエンザ (15 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (13 人)
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インフルエンザ | (14) 28 | 0 | 9 | 4 | 0 | 0 | 15 | |
RSウイルス感染症 | (171) 125 | 47 | 78 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (12) 10 | 3 | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (57) 53 | 2 | 20 | 23 | 6 | 0 | 2 | |
感染性胃腸炎 | (260) 249 | 19 | 103 | 71 | 36 | 4 | 16 | |
水痘 | (3) 6 | 1 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | |
手足口病 | (51) 42 | 5 | 32 | 4 | 0 | 1 | 0 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
突発性発しん | (26) 20 | 10 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (86) 91 | 12 | 71 | 6 | 2 | 0 | 0 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (4) 5 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | |
急性出血性結膜炎 | (1) 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (32) 27 | 3 | 2 | 5 | 3 | 1 | 13 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | |
無菌性髄膜炎 | (1) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
マイコプラズマ肺炎 | (0) 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【流行性角結膜炎(はやり目)に気を付けましょう】
今週は、流行性角結膜炎(はやり目)の報告数が27件でした。保健所別では、熊本、有明、菊池から報告があり、年齢別では、0~2歳、20歳代~30歳代から多く報告されています。
流行性角結膜炎は、一般的に8月を中心として夏に多く報告され、年齢では1~5歳を中心とする小児、成人も含み幅広い年齢層から報告があります。しかし、近年は季節性があまりなく、一年を通じて報告があっています。
流行性角結膜炎の原因となる病原体は、アデノウイルスであり、非常に強い感染力があります。次の点に注意して予防に努めましょう。
【感染経路】
ウイルスのついた手で目を触ることで感染(接触感染)することが多いです。
【症状】
8~14日の潜伏期間後、白目の部分が赤くなる、涙が多く出る、目やにが出る、まぶたが腫れるなどの症状が出ます。両目に
症状が出る場合が多いのですが、片方だけのこともあります。
【治療】
有効な抗ウイルス薬は無く、点眼剤を用いた対症療法が中心となります。
【予防】
・石鹸等を用いて20秒以上時間をかけた丁寧な手洗いを行いましょう。
・感染した人の使用したタオル、洗面器、点眼剤などを共用しないようにしましょう。
・栄養や睡眠を十分にとり、体の免疫力を高めておくことも大切です。
・消毒薬はアルコール製剤より、次亜塩素酸ナトリウムが含まれている消毒薬が効果的です。