2018年09月17日〜2018年09月23日の感染症情報
特記事項
【流行性角結膜炎(はやり目)に気を付けましょう】
報告が多い感染症
大きな流行が発生又は継続しつつある地域
手足口病 | 八代 |
---|---|
ヘルパンギーナ | 天草 |
年齢別に多い感染症上位3つ
0歳
- RSウイルス感染症 (66 人)
- 感染性胃腸炎 (28 人)
- ヘルパンギーナ (16 人)
1〜4歳
- 感染性胃腸炎 (104 人)
- RSウイルス感染症 (104 人)
- ヘルパンギーナ (58 人)
5〜9歳
- 感染性胃腸炎 (57 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (34 人)
- ヘルパンギーナ (11 人)
10〜14歳
- 感染性胃腸炎 (35 人)
- A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (4 人)
- インフルエンザ (1 人)
15〜19歳
- 感染性胃腸炎 (16 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (2 人)
- 感染の報告はありません
20歳以上
- 感染性胃腸炎 (20 人)
- 流行性角結膜炎(はやり目) (16 人)
- インフルエンザ (9 人)
県内の患者数
※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。
病名 | 増減 | (前週) 今週 | 0歳 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インフルエンザ | (4) 14 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 9 | |
RSウイルス感染症 | (209) 171 | 66 | 104 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
咽頭結膜熱 | (25) 12 | 1 | 9 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 | (62) 57 | 0 | 17 | 34 | 4 | 0 | 2 | |
感染性胃腸炎 | (245) 260 | 28 | 104 | 57 | 35 | 16 | 20 | |
水痘 | (8) 3 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
手足口病 | (69) 51 | 9 | 39 | 3 | 0 | 0 | 0 | |
伝染性紅斑(りんご病) | (3) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
突発性発しん | (30) 26 | 13 | 13 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
ヘルパンギーナ | (90) 86 | 16 | 58 | 11 | 0 | 0 | 1 | |
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) | (2) 4 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | |
急性出血性結膜炎 | (0) 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
流行性角結膜炎(はやり目) | (20) 32 | 1 | 10 | 2 | 1 | 2 | 16 | |
細菌性髄膜炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
無菌性髄膜炎 | (0) 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | |
マイコプラズマ肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
クラミジア肺炎 | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
感染性胃腸炎(ロタウイルス) | (0) 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
補足
【流行性角結膜炎(はやり目)に気を付けましょう】
今週は、流行性角結膜炎(はやり目)の報告数が32件でした。保健所別では、有明、熊本からの報告が多く、年齢別では、2~4歳、30歳代~40歳代から多く報告されています。
流行性角結膜炎は、一般的に8月を中心として夏に多く報告され、年齢では1~5歳を中心とする小児、成人も含み幅広い年齢層から報告があります。しかし、近年は季節性があまりなく、一年を通じて流行性角結膜炎の報告があっています。
流行性角結膜炎の原因となる病原体は、アデノウイルスであり、非常に強い感染力があります。次の点に注意して流行性角結膜炎の予防に努めましょう。
【感染経路】
ウイルスのついた手で目を触ることで感染(接触感染)することが多いです。
【症状】
8~14日の潜伏期間後、白目の部分が赤くなる、涙が多く出る、目やにが出る、まぶたが腫れるなどの症状が出ます。両目に
症状が出る場合が多いのですが、片方だけのこともあります。
【治療】
有効な抗ウイルス薬は無く、点眼剤を用いた対症療法が中心となります。
【予防】
・石鹸等を用いて20秒以上時間をかけた丁寧な手洗いを行いましょう。
・感染した人の使用したタオル、洗面器、点眼剤などを共用しないようにしましょう。
・栄養や睡眠を十分にとり、体の免疫力を高めておくことも大切です。
・消毒薬はアルコール製剤より、次亜塩素酸ナトリウムが含まれている消毒薬が効果的です。