感染症情報

2018年01月15日〜2018年01月21日の感染症情報

特記事項
インフルエンザの報告数が急増しています。

報告が多い感染症

  • インフルエンザ
  • 感染性胃腸炎
  • A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎

大きな流行が発生又は継続しつつある地域

インフルエンザ 熊本市,山鹿,菊池,阿蘇,八代,水俣,人吉,有明,宇城,天草
咽頭結膜熱 菊池

年齢別に多い感染症上位3つ

0歳

  1. インフルエンザ (70 人)
  2. 感染性胃腸炎 (23 人)
  3. 突発性発しん (19 人)

1〜4歳

  1. インフルエンザ (880 人)
  2. 感染性胃腸炎 (127 人)
  3. 手足口病 (22 人)

5〜9歳

  1. インフルエンザ (1898 人)
  2. 感染性胃腸炎 (106 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (31 人)

10〜14歳

  1. インフルエンザ (971 人)
  2. 感染性胃腸炎 (49 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (5 人)

15〜19歳

  1. インフルエンザ (267 人)
  2. 感染性胃腸炎 (21 人)
  3. ヘルパンギーナ (1 人)

20歳以上

  1. インフルエンザ (1215 人)
  2. 感染性胃腸炎 (37 人)
  3. 流行性角結膜炎(はやり目) (6 人)

県内の患者数

※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。

病名増減(前週) 今週0歳1-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20歳以上
インフルエンザ (2775) 53017088018989712671215
RSウイルス感染症 (10) 13850000
咽頭結膜熱 (32) 222173000
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (49) 5922031501
感染性胃腸炎 (300) 36323127106492137
水痘 (17) 10244000
手足口病 (9) 261223000
伝染性紅斑(りんご病) (0) 2010100
突発性発しん (32) 3619170000
ヘルパンギーナ (2) 7042010
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (6) 5014000
急性出血性結膜炎 (0) 0000000
流行性角結膜炎(はやり目) (12) 7010006
細菌性髄膜炎 (0) 1001000
無菌性髄膜炎 (3) 0000000
マイコプラズマ肺炎 (1) 3002100
クラミジア肺炎 (0) 0000000
感染性胃腸炎(ロタウイルス) (0) 0000000

補足

インフルエンザの報告数が急増しています。

今週の県内のインフルエンザ報告数は、5,301件であり、前週より報告数が約2倍となりました。また、御船を除く全ての地域(保健所)で警報レベルとなっています。
 インフルエンザは、インフルエンザウイルスを原因とする急性気道感染症です。おおむね1~3日を潜伏期間とし、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状が突然現れます。下痢や嘔吐など消化器症状が見られる場合もあり、通常のかぜに比べて全身症状が強く出やすいことを特徴とします。お子様ではまれに急性脳症を、ご高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴うなど重症になることがあり、亡くなる方の報告もあります。以下の予防対策をしっかり行い、流行に備えるようにしましょう。
 
【予防対策】
①予防接種
  インフルエンザの予防接種は感染や発症そのものを完全に防ぐことはできませんが、重症化や合併症の発生を予防する効果があります。
 予防接種を 受けてから効果がでるまで2週間程度かかるため、医師に相談のうえ、必要に応じて接種を行いましょう。
②飛沫感染対策としての咳エチケット
  インフルエンザの主な感染経路は、咳やくしゃみの際に口から出る小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。
 普段から、咳エチケット守ることを心がけましょう。
   咳エチケット  ◇咳やくしゃみを他の人に向けて発しない
             ◇咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをする
             ◇手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗う 
③外出後の手洗い
  流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず
 接触感染を感染経路とする感染症対策の基本です。20秒以上時間をかけた丁寧な手洗いを心がけましょう。
  また、インフルエンザウイルスはアルコールによる消毒も有効ですので、必要に応じてアルコール製剤を活用しましょう。