感染症情報

2017年08月21日〜2017年08月27日の感染症情報

特記事項
RSウイルス感染症が急増しています

報告が多い感染症

  • 感染性胃腸炎
  • ヘルパンギーナ
  • 手足口病

大きな流行が発生又は継続しつつある地域

咽頭結膜熱 八代
手足口病 熊本市,菊池,八代,水俣,人吉,有明,天草
ヘルパンギーナ 山鹿,菊池,八代,宇城,天草

年齢別に多い感染症上位3つ

0歳

  1. 感染性胃腸炎 (32 人)
  2. 手足口病 (24 人)
  3. RSウイルス感染症 (22 人)

1〜4歳

  1. ヘルパンギーナ (114 人)
  2. 手足口病 (107 人)
  3. 感染性胃腸炎 (105 人)

5〜9歳

  1. 感染性胃腸炎 (58 人)
  2. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (21 人)
  3. ヘルパンギーナ (19 人)

10〜14歳

  1. 感染性胃腸炎 (14 人)
  2. 手足口病 (4 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (4 人)

15〜19歳

  1. 感染性胃腸炎 (2 人)
  2. 流行性角結膜炎(はやり目) (2 人)
  3. A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (1 人)

20歳以上

  1. 感染性胃腸炎 (29 人)
  2. 流行性角結膜炎(はやり目) (13 人)
  3. インフルエンザ (11 人)

県内の患者数

※下表は画面に収まらない場合、左右にスライドしてご覧いただけます。

病名増減(前週) 今週0歳1-4歳5-9歳10-14歳15-19歳20歳以上
インフルエンザ (21) 140300011
RSウイルス感染症 (59) 11622931000
咽頭結膜熱 (51) 354229000
A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 (30) 4101321412
感染性胃腸炎 (204) 240321055814229
水痘 (19) 8134000
手足口病 (164) 1492410713401
伝染性紅斑(りんご病) (1) 1010000
突発性発しん (20) 3115160000
百日咳 (0) 0000000
ヘルパンギーナ (124) 1501311419301
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) (15) 200118100
急性出血性結膜炎 (0) 0000000
流行性角結膜炎(はやり目) (9) 170200213
細菌性髄膜炎 (0) 0000000
無菌性髄膜炎 (4) 3001101
マイコプラズマ肺炎 (3) 0000000
クラミジア肺炎 (0) 0000000
感染性胃腸炎(ロタウイルス) (0) 0000000

補足

RSウイルス感染症が急増しています

 今週のRSウイルス感染症の報告数は116件で、前週より報告数が約2倍増加しました。例年、県内では9月頃から報告数が増加していますが、今年はRSウイルス感染症の報告が早い状況です。また、全国のRSウイルス感染症の報告数も増加しています。今後、しばらくはRSウイルス感染症が流行すると考えられますので、以下の点に気を付けて予防に努めましょう。

 RSウイルス感染症は、乳児が感染する感染症で、生後1歳までに半数以上が、2歳までにすべての小児が感染するといわれています。特に、生後6か月以内の乳児がRSウイルスに初めてかかった場合、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を起こすことがありますので、生後6か月以内の乳幼児は、感染しないように注意しましょう。

 症状は、鼻水、咳、発熱などいわゆる「かぜ」のような症状がみられ、1〜2週間で軽快するといわれています。飛沫・接触感染が主な感染経路で、予防策は、流行期には赤ちゃんを人ごみに連れて行かない、症状のある家族はマスクをする、外出後の手洗いをきちんと行う、子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはアルコールや塩素系の消毒剤で消毒する等です。