Dr.テレビたんスタッフブログ

(2) 飛行機に例えた足の血行障害の怖~いお話

Dr.テレビたん担当の 松本 龍です。

10月11日(土) くまもと県民交流館パレアホールにて開催した、
熊本リハビリテーション病院 × Dr.テレビたん 市民公開講座 
  生活習慣病で足が腐る!? 怖~い お話
飛行機に例えた
の様子を写真で振り返ります!
講演1  熊本リハビリテーション病院 血管外科 部長 山下先生による
山下裕也先生
飛行機に例えた足の血行障害の怖~いお話 です。
飛行機に例えた足の血行障害の怖~いお話
足の血行障害は原因のほとんどが動脈硬化です。
動脈硬化
足に行く動脈の中で比較的太いメインストリートが侵され、
動脈硬化
内腔が狭くなったり、目詰まりしたりします。
そこから先には当然血液が流れず足先が潰瘍や壊死(腐れること)になり、
重症化すると足全体を切断せざるを得なくなります。
足腐れ
           (※一部 写真をモノクロにしています。)
とくに糖尿病ではリスクが高く、著名人の中にも過去に足全体を切断された
方もおられる恐ろしい病気です。
健康な人を飛行高度 9000m~10000m を飛行していると考えます。
飛行機に例えた
血流が低下して一般に7000mを切ると、黄色信号で歩くと足が痛くなります。
これを 間欠性跛行 (かんけつせいはこう) といいます。
これはじっとしているときはなんともないけれども、
ある一定の距離を歩くと足が痛くなり休憩が必要になるという症状です。
飛行高度が低ければ低いほど歩ける距離も短くなります。
一般に 3000mを下回ると歩かなくても足が痛くなり、さらに飛行高度が下がると、
ついには足に傷や潰瘍ができたり、壊疽(えそ/腐ったり)します。
こうなると上流から血液が来ていないので、
足全体を切断せざるを得なくなります。
と、飛行機の高度に例えてわかりやすく説明していただきました。
飛行高度が3000mを切るような赤信号の人はすぐにでも
飛行高度を上げないと墜落してしまうため、
目詰まりした血管動脈を押し上げる血管内治療(風船治療)と、
血管内治療
血管を別ルートでつなぐバイパス手術を行います。
2つの治療
いずれも血管のメインストリートの治療ですが、どちらを選択するかは、
血管の目詰まりの場所や程度、患者さんの全身状態で判断します。
両方の治療を組み合わせたハイブリッド治療も行っています。
他にも マゴット (ハエの幼虫) を使った治療法などお話されました。
マゴット
         (※写真の一部をモノクロにしています。)
全身管理としての禁煙や、糖尿病、高血圧、高脂血症などのコントロールと、
まとめ
フットケアを忘れずに行うことが大事。
ご自分の足を大切されてください。 と 講演をまとめられました。
次回のブログでは、陣内病院 院長の 陣内先生による
糖尿病とともに歩む幸せな人生 をお伝えします!
陣内先生
お楽しみに。