Dr.テレビたん担当の 松本 龍です。
便秘や下痢、排便困難など、
いつも排便のことが気になって外出もできず
QOL (生活の質) が大きく損なわれている人が増えています。
番組Dr.テレビたんでもご紹介しましたが、
排泄のトラブル 「便失禁」 について、高野病院の高野 正太先生に
お聞きしました。
便失禁は、高齢者の多いと思われがちですが、
一概にそうとは言えないそうです。
肛門は括約筋(かつやくきん)の働きによって、
普段は便やガスが漏れないようにしまっていますが、
この働きがうまくいかないときに、「便失禁」いわゆる 「括約不全」が
起きてしまいます。
括約筋の緩みなどがあげられ、
加齢による筋力の低下から、高齢者の方に増える傾向があります。
女性の場合、出産によって括約筋が損傷されたり、
神経が傷ついたりすることで起きる便失禁 「切迫性便失禁」が
起きるケースがあります。
肛門内に5mmの細い管を入れて、
肛門に力をいれないときや、力いっぱい締めたときの肛門のしまる
強さなどを測定する直腸肛門内圧検査や、
超音波やCT、MRIなどを使った検査などもあり、
病状に応じた検査を組み合わせて行われるそうです。
効果的な治療として、
肛門の圧の波形を確認しながら、括約筋の力を強化したり、
肛門の働きや感覚を調整するために、
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長さ5cmくらいのバルーンを肛門の中に入れて、便みたいに息んで出す
「バイオフィードバック療法」や、
専用の便器に座って行う、
「排出訓練」 などあります。
便失禁は、デリケートな問題であることから、
悩んでいる人の多さに反して、意外と知られていないのが現状です。
女性専用の外来がある専門医もあるので、
お悩みの方は恥ずかしがらずに専門医に相談してください。
とお話しされました。
なお、高野病院は年中無休・年末年始も診療をされています。
この機会にお尻の悩みを相談されてみてはいかがでしょうか?
詳しくは、高野病院 096-384-1011 までお問い合わせください。