Dr.テレビたんスタッフブログ

(2) 嚥下障害の検査 ~嚥下内視鏡~

Dr.テレビたん担当の 松本 龍です。
熊本市中央区神水にある くわみず病院 の内視鏡室です。
嚥下内視鏡
12月21日(土) 放送の番組Dr.テレビたんのロケに来ています。
なにやら。 鼻に管のようなものが入っていますが、
これは、 うまく口から食べられなかったり飲み込めない
「嚥下(えんげ)障害」かどうかを検査するためにつかう
「嚥下内視鏡」 の様子です。
嚥下内視鏡
直径 約3.5mmの鼻咽腔ファイバーを用います。
嚥下内視鏡
鼻からこの内視鏡を挿入した状態で、
鼻から
食べ物や飲み物を口から摂取し、嚥下(飲み込み)の
観察や評価を行います。
内視鏡の先端を鼻に入れ、進めていきます。
鼻に
喉頭の入り口を覆い、ふた状の 「喉頭蓋」 まで進めていきます。
舌根のすぐ後ろあたりです。
喉頭蓋
食べ物や飲み物が、食道へ行くように咽頭を塞ぐ役目をします。
色のついた水を飲んでもらいます。
色のついた水
食道は気管より背中側にあり、普段は閉じています。
飲み込みの反射が起きると、咽頭蓋が後方に倒れて、咽頭を覆い、
飲み込み
同時に食道の入り口が開くことで、飲み物や食べ物が
食道へ流れていきます。
うまく飲み込めている
ゼリーを食べます。
ゼリー
番組では、うまく飲み込めているのが確認できると思います。
ゼリー
VFと呼ばれる嚥下造影検査では、造影剤が入った検査食を食べますが、
嚥下内視鏡では、普段食べている食べ物や飲み物で評価ができるのが
利点なのです。
ただし、内視鏡の先端が咽頭部分にあるので、
食べ物を噛む(咀嚼/そしゃくする)様子や舌の動きの他、
食道を通過する様子は見ることはできません。
ご相談ください
咽頭蓋の動きの確認がよくわかるのが嚥下内視鏡の大きな特徴だと
感じました。
肺に流れ込んでしまうと、誤嚥性肺炎を起こす可能性が高くなります。
番組では、
福原先生に、嚥下内視鏡検査について詳しくお聞きしています。
ぜひご覧ください!
明日のブログでは、チーム医療で支える嚥下治療の様子を
ご紹介します!!
嚥下体操
番組は 21(土)ごご1時半から放送です!! ぜひご覧ください!

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