Dr.テレビたんスタッフブログ

(2) 菅原先生に聞く! 320列CTの特徴!

Dr.テレビたん担当の 松本 龍です。

そして、 熊本赤十字病院 放射線診断科 医師の菅原先生(写真左)と、
菅原先生
番組Dr.テレビたんリポーターの 吉田 恵理さん(写真右)です!!
最新鋭の320列CTを導入した、熊本赤十字病院に番組ロケで来ています。
最新鋭320列CT
これまでのCTと、最新鋭の320列CTの違いなど、お聞きしましたよー。
CTの違い
患者さんに、より低侵襲 (負担が少ない) で精度の高い診断が可能に
なったそうです。
従来のCTだと、検出器の幅が3~4cmで、心臓の大きさより小さいので、
心臓をなぞるように、寝台(撮影時に寝る台)を移動させながら撮影していました。
(ヘリカルスキャン方式)
この最新鋭320列CTでは、
16cm
検出器が16cmの範囲で、1回の撮影で 0.5mm幅を最大320列撮影が
できるので、患者さんは寝台に寝たまま、心臓全体を1心拍で撮影することが
可能になったそうです。 (ノン・ヘリカルスキャン)
菅原先生
これにより、撮影時間もグッと減り、造影剤の量も放射線被ばく量も減るので
質の高い検査を提供しながらも患者さんの負担が軽減できるそうです。
低侵襲
1心拍で、心臓を撮影できるので、
撮影時間も非常に短時間で撮影ができます。
ということは・・・。
息止めが困難な患者さん(高齢者や小児など) へも撮影の幅が広がります!
冠動脈が閉塞したり狭窄することで、心筋への血流が阻害される
「虚血性心疾患」の危険性を推定できるとお話しいただきました。
血管模型
プラークが溜まったり、動脈硬化が起き、
心臓カテーテルによる ステント治療を 行ったあとも、
ステント
   (ステントを見せて頂きました。 心臓用はもう少し細いそうです。)
特に症状がなくても数か月後には冠動脈の撮影がフォローアップで
必要なんだそうです。
冠動脈
ステントがきちんと留置されていて、
プラークができていないか、血流は保たれているかなど確認されます。
フォローアップ
その際に、この320列CTは、従来のCTに比べ診断精度も上がっているので
患者さんにとって役立っているそうです。
菅原先生
番組では、撮影時の映像とともに、わかりやすくご紹介します!!
明日のブログでは、
放射線技師の白石さんに 320列CT の構造などインタビューした
白石さん
様子をご紹介しますよ!!  お楽しみに~。