Dr.テレビたん担当の 松本 龍です。
4月27日(土) ホテル熊本テルサ テルサホールにて行われた
熊本赤十字病院×Dr.テレビたん
こども医療センター 開設一周年記念フォーラム
「知っておきたい こどもの急な病気やけがの対処法
~みんなで支える こども医療~」 を写真で振り返っています!!
熊本赤十字病院 第二脳神経外科部長
長谷川 秀 先生には、こどもが頭を打ったら! について講演頂きました!
こどもは、頭と体のバランスが悪く歩行も不安定で、転びやすくよく頭を打ちます。
転んだとき、すぐに手が出ない、状況判断も悪いなどの理由もあります。
こどもの頭蓋骨は柔らかく衝撃を吸収するので、通常の頭部打撲で
大事に至ることは多くありません。 「すぐに病院へ!」とは考えず、
まずは「観察」することが重要ですとお話しされました。
※どうやって頭を打ったか? → 脳にどれだけの衝撃があったのか?
※どこを打ったか? → どんな症状がでるか?
※打ったところはどうなっているか? → 出血しているか? 骨折しているか?
※すぐに泣いたか? → 意識を失ったかどうか?
※吐いたか? → 脳の圧が高くなっているか?
※けいれんを起こしたか? → 脳に傷がついたか?
※他にどこか打っていないか?
→脳以外に治療が必要なところはないか?
これらの症状をよく観察し、意識がおかしい・呼びかけに反応しない、
けいれん、嘔吐を繰り返す、出血が多い、呼吸や脈が変などの際は、
「超緊急状態」ですので「救急車」を呼びましょう。
起こしてもすぐに眠ってしまったり、だんだんと頭の痛みが強くなったり、
話が混乱し、行動がおかしい場合も救急車を呼びましょう。
自宅で経過観測できる場合は、心配なら翌日相談のために病院へ
行きましょう。とケースをご説明頂きました。
続いて、
熊本赤十字病院 皮膚科部長
吉野 雄一郎 先生に 小児のやけどの予防と対処法について
講演頂きました。
小児の重症のやけどは減っているものの、軽症のやけどの患者さんは
数多く来院されています。
新生児~乳児期では、ファンヒーターや湯たんぽなどの暖房器具での
低温熱傷があり、つかまり立ち~幼児期になるといろんなものを
つかんで立ち上がろうとするので、電気コードが外れるタイプもありますが、
電気ケトルなど電源コードが外れないものをひっぱり、お湯がこぼれる。
ウォーターサーバーのお湯なども挙げられるそうです。
興味を持つといろいろ触り始める時期なので、
炊飯器やアイロンの水蒸気や湯気が気になって低温やけどをしてしまいます。
大人が予想できないような行動をとることがあります。
「おばあちゃんち熱傷」というものがあり、
普段と違う環境や夜更かしなどで興奮し、やけどになることも多いです。
※やけどしたらまず冷やし、やけどの進行を止める事。(数分でOK)
※水道水がいいですが、屋外ではミネラルウォーターやお茶でも良い。
→ 患部を冷やすことで 「鎮痛効果」 もある。
※子どもと高齢者では冷やし過ぎて低体温にならないように注意する。
※冷やしたら清潔なタオル、ガーゼ、シーツなどで保護し、
医療機関を受診しましょう。
「冷やす」 → 「脱がす」 → 「包む」 の順番です! とお話しされましたよ。
明日のブログでも、引き続き 講演の様子などをお届けします!
おっ楽しみに♪