Dr.テレビたん担当の 松本 龍です。
6月16日(土) 市民会館崇城大学ホール 大会議室にて行われた
鶴田病院 × Dr.テレビたん 市民公開講座
がん治療における温熱療法「ハイパーサーミア」とは? を
写真で振り返っています!!
今日のブログでは、川畑先生の講演の様子などをお届けします!
講演タイトルは
「進行性尿路性器がんに対するハイパーサーミアの治療経験」 です!
まずはじめに、
がんの温熱療法「ハイパーサーミア」の原理についてお話されました。
がん組織は血流が増えないので熱を逃がすことができない特徴があります。
その患部を加温することで血流が減少して温度が上昇し、がん細胞が
43度以上になると栄養が行き渡らずにがん細胞は死滅に向かう。
今回、7月に新築オープンする鶴田病院に導入される、
薬事法承認されている治療器 山本ビニター製のサーモトロン RF-8です。
放射線療法や化学療法などの治療と温熱療法を併用することで、
効果が得られやすい話がありました。
ただし、ペースメーカーを入れている人へは使えなかったり、
皮下脂肪の体内熱傷などの合併症が起こる場合があるなどの話も
細かくお話されました。
また、川畑先生が以前勤務されていた天草第一病院での温熱療法の
実績や、前立腺がん、膀胱がんなど主に泌尿器科での治療経験を
写真やデータで説明されていました。
最後に鶴田病院でハイパーサーミアの治療を受けるため手順など
ご説明されました。
(1)相談
・・・鶴田病院にかかりつけの方は、鶴田病院のスタッフにハイパーサーミアの
治療を希望する旨を伝える。
(2)紹介
・・・他院で治療中の方は、原則として主治医に紹介状を作成してもらう。
(現治療にハイパーサーミアを追加するだけか、鶴田病院にすべて任せるか
をよく相談する。)
(3)同意
・・・鶴田病院の担当医とハイパーサーミア併用の適否をよく検討し、
同意書を作成する。(初めは消化器、泌尿器疾患が対象。その他の疾患は、
鶴田病院医師の状況や他院との連携状況で検討する。)
(4)検討
・・・身体の状況や周囲の支援体制等から、入院治療とするか、
外来治療にするかを総合的に判断する。
(5)計画
・・・主治医と温熱・化学療法室が連携して、具体的な治療計画を
立てる。(化学療法や放射線治療を併用するタイミングの工夫が
必要。進行度や転移の状況から保険適応の期間を検討する。)
(6)治療
・・・初回はハイパーサーミアのみを低出力で実施し、身体との
適合性を確認する。(2~3回目で限界出力に達して、以後
その出力を維持して治療していく。)
(7)評価
・・・定期的な画像診断や内視鏡検査、腫瘍マーカー(血液検査)等で
効果判定していく。
明日のブログでは、今田先生の講演の様子を振り返ります!
おっ楽しみに♪