次回の放送は2017年1029日(日)1500分からだよ!みてね♪

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松本 龍(まつもと りゅう)のオフィシャルブログ

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(2) トリアージのSTART法 くわみず病院

Dr.テレビたん担当の 松本 龍です。

5月31日 くわみず病院 で行われた、熊本赤十字病院 救命救急センター

奥本医師による 救急災害時のトリアージ勉強会の様子をお送りしています。

トリアージ・タッグ

トリアージ・タッグの色分けですが、

<第1順位  赤色(Ⅰ)> ・・・ 最優先治療群 (重症群)

 生命を救うための救命が可能で、直ちに処置が必要とするもの。

 「窒息」「多量の出血」「ショックの危険性」のあるものが挙げられます。

 

<第2順位  黄色(Ⅱ)> ・・・ 待機的治療群 (中等症群)

 非緊急治療。要するに、多少治療の時間が遅れても

 生命に危険がないもの。

 

<第3順位  緑色(Ⅲ)> ・・・ 保留群 (軽症群)

 軽症であって救急搬送も不要な場合。 ほとんど治療を必要と

 しないもの。

 

<第4順位  黒色(0)> ・・・ 不搬送・死亡群

 すでに死亡している者、絶望的重とくで直ちに処置を行っても

 明らかに救命が不可能なもの。

 

と分けられます。 トリアージで大事なのは、

「呼吸」「循環(心臓の動き)」「意識」の3つの簡便な生理学的評価を用いて

「20秒程度」で迅速に判断すること!  だそうです。

 

そこで、一次トリアージで行う

START (Simple Triage and Rapid Treatment)法についてご紹介します。

トリアージ・タッグ

まず、歩ける人はみなさん、「緑色」と判断します。

「呼吸」のあり・なし

「循環(心臓の動き)」や「意識」などを見て行きます。

 

荒い呼吸や、少な過ぎる呼吸の場合は 「赤色」と判断します。

 

また、爪を5秒強く押し、爪の色の戻り具合で

毛細血管再充満時間を見ます。これは循環動作を見ています。

 

また、「手を握って下さい。」だけでなく「手を離してください。」などの

簡単な命令を行い、反応があるかどうかを見て判断していきます。

 

例題

例題が出ました。

・40歳 男性

・歩行可能

・呼吸あり

・呼吸数36回

・CRT (Capillary Refill Time/毛細血管再充満時間) <2秒

・意識あり

の方です。 トリアージをします。 何色ですか?

 緑色

「緑色です」 トリアージをして、答えていきます。

 

トリアージで、重要なのは余計なものは見ないこと。

だからこの例題の場合、「歩行可能」の時点で「緑色(軽症群)」と判断すること。

歩行可能で緑色

など学びました。

トリアージでは原則として処置は行いません。しかし、一次トリアージの際には

「気道確保」と「活動性出血に対する 圧迫止血」 だけが許されます。

 

ただし、「小児」や「高齢者」「妊婦」「基礎疾患のある傷病者(透析など)」

「旅行者(外国人)」などはトリアージ基準よりランクを上げても良いそうです。

 

病院でのトリアージ

トリアージにも問題点があるそうです。

「責任」

「トリアージの正確性 (10~30%の誤りがある)」

「医師以外が「黒(死亡)」の判断をしてよいのか?」

「判断に納得しない傷病者が出てくる」

「自己主張の強い 歩行可能(緑色)な傷病者」

「NBC災害(Nuclear(核)・Biological(生物災害)・Chemical(化学物質))

 原発事故(N)・炭疽菌事件(B)・サリン事件(C)などでのトリアージの

 困難性」

「「切り捨ての医療」に徹することによる PTSD (心的外傷後ストレス障害)」

「一回で終わらない。繰り返しトリアージを行う必要がある」 

 

など挙げられました。

トリアージの変更

トリアージの判断が変更になっても 「二重線 では消さない!」

これは、「その時の判断は、間違いではないこと」

そして、「カルテの役割」を担っていることから二重線では消さず、

下に書き足すようにしています。

 

また、トリアージ・タッグをはめる場所は、

「右手首」 ⇒ 「左手首」 ⇒ 「右足首」 ⇒ 「左足首」 ⇒ 「首」の順に

傷病のない部分に、はめていくなど教わりました。

ためになる話

非常に興味深いお話が聞けました。

 

この後、バディを組んで一人がトリアージしながら、

もう一人がトリアージ・タッグに記入していく 「バディシステム」 を行い

救急・災害時のトリアージについて勉強しましたよ!!

(私は、くわみず病院 理事長の大石先生がバディでしたっ。) 

KKT!医療ナビDr.テレビたん