Dr.テレビたんスタッフブログ

(3) 小児集中治療室(PICU) 熊本赤十字病院

Dr.テレビたん担当の 松本 龍です。

 

増築中

ブルーのシートで覆われているのは、熊本赤十字病院の敷地内で、新しく

「救命救急センター」と「こども医療センター」が増築されている様子です。

 

 

救命救急センターの増築は、年々増え続ける救急患者さんに対応する為に

進められています。

救命救急センター

 

 

現在、救命センターでは、全診療科の症例に応じる為、

救命専門医と内科・外科・小児科の「チーム医療」で対応されています。

2008年度には51,882名が救命センターで受診し、そのうち、

6,782名が入院されたそうです。

 

 

 

小児科外来受付です。

小児科

熊本赤十字病院の小児科外来の患者数は1年間に3万人を超える

患者さんが来院しています。

県内の病院の中で、最も多くの小児科患者が来院していることになります。

最も多い

 

 

日本では、生後28日未満の新生児死亡率は、世界で最も低く第一位

だそうです。しかし、1歳から4歳の幼児の死亡率は高く、

世界でも21位と極めて悪い成績との事です。

WHOデータ

小児科の右田先生にお話しを伺いました。

 

 

「日本においては、救うべき子ども達の命が救命できていないのが現状。」

 

 

このような状況の中、熊本赤十字病院では一人でも多くの命を救うことが

できる「重症小児患者」を救命したいと、南九州では初めてとなる

小児集中治療室(PICU)を併設した「こども医療センター」を造ることに

なったそうです。

こども医療センターを作るきっかけ

 

PICU (Pediatric Intensive Care Unit)は、

成人の集中治療室 (ICU) や、

新生児集中治療室 (NICU / Neonatal ICU)と、明確に区別することで、

現在、小児のICU管理患者数も増加傾向の中、

成人用の集中治療室を利用しての治療の受け入れも限界に近い状況を打破し、

「断らない救急」の実現を目指されています。

 

 

 

 

熊本赤十字病院 小児科病棟のナースステーションです。

小児科ナースステーション

ロケの際は47名の小児患者さんが入院されていました。

昨年、猛威をふるった RSウィルス感染症やぜんそく、細菌性髄膜炎などで

重篤になり入院された患者さんもこれまでにいらっしゃったそうです。

 

 

2012年4月に完成予定の小児集中治療室(PICU)

小児医療の大きな前進が期待できますね。

 

 

番組は24(土) クリスマスイブのごご5時から放送。

クリスマスイブ放送

ぜひご覧ください!

 

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