Dr.テレビたん担当の 松本 龍です。
去る11月12(土)にくまもと森都心プラザにて行われた
くわみず病院×Dr.テレビたん 健康フォーラム
あなたのいびき大丈夫? ~睡眠と健康について~
に事前に頂いた睡眠に関する質問に対して、
くわみず病院 睡眠センター長の池上先生に答えて頂きましたので
スタッフブログで数回にわたってお知らせしています!!
<70代男性 の方からの質問>
Q16. いびきで悩んでいます。いびきから不整脈を期し、のども痛くて
苦しいです。
A16. 単純ないびきだけではないと思われます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、非常に高率に心房細動などの
「不整脈」を合併します。
口呼吸になっているので、のども痛いのでしょう。
<40代女性 (専業主婦)の方からの質問>
Q17. 小学5年生の息子がアレルギー性鼻炎をもっており、口呼吸で
寝ています。関係があるかわかりませんがとにかく眠りが浅く、
体を動かしたり、ちょっとした物音ですぐに起きてしまいます。
体格は小柄でこのままの睡眠状態で成長していくか心配です。
A17. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の子どもさんは、やはり口呼吸が多いです。
扁桃腺肥大はありませんか? 小児は基本的にはいびきはかかないので
扁桃腺肥大か、アデノイドの有無を調べる必要があります。
<30代女性 (医療関係者/医師を除く)の方からの質問>
Q18. 年を重ねていくごとに「いびき」がひどくなっているようで気になります。
まだ独身ですし、友達との旅行など考える事が多く、やはり気になります。
いい治療はないのでしょうか?
A18. 旅行に行けずに悩んでいる方はとても多いです。
マウスピースを旅行や出張の時に持っていかれる方も多いのですが
マウスピースを保険適用で作るには、PSG(終夜睡眠ポリグラフ)検査が
必要です。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を受けられるか、
一度ご相談下さい。
<60代女性 (専業主婦) の方からの質問>
Q19. 医師より睡眠時無呼吸症候群と診断され、ショック死すると言われました。
たいへんショックを受けましたが、
体重を5キロ減らすように言われたもののなかなか減量できずに
困っています。そこで、いびきをかかない方法を教えてほしいです。
A19. 「ショック死」ではなく、「突然死」だと思いますが、外国のデータでは
確かに、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のない人よりも、「突然死」に
なる確率が多いと言われています。
減量ですが、いびきをかかないようになるには 10キロ以上の減量が
必要です。マウスピースやCPAPでの治療を検討されてはどうでしょうか?
<40代女性 (パート・アルバイト)の方からの質問>
Q20. 寝ている時、息が止まるようないびきをかいたり、よく夢を見て、
そんな夢だったか、覚えています。
A20. 仮にその夢で、ご自身が行動されている(例えば、トラなどに
追いかけられる夢を見て実際にベッドから逃げ出した など)よう
でしたら、それは 「レム睡眠行動障害」という病気です。
朝方みた夢でしたら、覚えていて普通ですよ。
<40代女性 (無職)の方からの質問>
Q21. 一般的に太っているといびきがスゴイと言われますが、
痩せたらいびきをかかなくなるのでしょうか?
A21. はい。もともとの体重にもよりますが、かなりの減量が必要です。
あごの形が、引っ込んでいると、気道を塞ぎ、いびきの原因にも
なりますので気になるようでしたら、
一度ご相談されてはいかがでしょうか?
<30代男性 (専門職/弁護士、会計士など)の方からの質問>
Q22. 昼間に眠くなる。眠っても疲れがとれない感じがします。
いびきをかくので他人に気をつかいます。いびきは治らないのでしょうか?
テレビで手術をすれば治ると言っていましたが!
5歳の息子もいびきがひどいので心配しています。
A22. 手術で治るのは、扁桃腺肥大が睡眠時無呼吸症候群(SAS)の
原因になっている場合です。大人の場合は扁桃腺肥大であっても
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因に、「脂肪によるたるみ」なども
加わって、扁桃腺摘出と、咽頭形成術だけで治るのは限られた
症例になっています。
子どもさんは、いびきをかかないのが普通なので、
お二人とも扁桃腺肥大があると思われます。
一度、きちんと検査をした方がいいですよ。成長ホルモンの分泌にも
影響します。お子さんは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)であれば、
扁桃腺摘出で治ると思います。
お父様も、肥満のない扁桃腺肥大のみであればかなり改善しますよ。
<50代男性 (会社員)の方からの質問>
Q23. 家族から睡眠中呼吸が30秒程止まると言われ、
睡眠時無呼吸症候群(SAS)ではないかと思います。
また、不整脈で10年前からワーファリンを飲んでいますが、
その関係もあるのでしょうか?
A23. ワーファリンを飲んでいるのであれば、
その不整脈は「慢性心房細動」です。睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
密接に関係しますので、一度、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査も
受けられた方が良いですよ。
<20代女性 (会社員) の方からの質問>
Q24. 椅子などで、うたた寝していると、途中で息苦しくなって目が覚め、
いわゆる睡眠時無呼吸症候群(SAS)ではないかと心配していますが
なかなか実害が出ないので病院に行ったりしていません。
夜、布団で寝ていてもよく同室で寝ている家族に、いびきがうるさいと
起こされたりします。
どの程度の症状で、どういった処理をすればよいか、
また今すぐ対処すべきなのかなど相談させて下さい。
A24. 20代女性で肥満がなければ睡眠時無呼吸症候群(SAS)の関与は
少ないと思われます。日中の眠気、運転中の眠気や血圧が上がって
きたなどの症状が出た場合、体重が20歳の時より、20キロ以上
増えてきた場合などはまず簡易モニター検査を受けられると良い
でしょう。
女性の睡眠時無呼吸症候群(SAS)は閉経後に一気に増加します。
<40代男性 (公務員) の方からの質問>
Q25. 朝起きたときに、胸が苦しかったり、息苦しさを感じます。
また、「午後から激しい睡魔」に襲われ、仕事中にも寝てしまいそうな
時が多々あります。特に午後3時から4時頃が最も寝苦しい時間帯です。
A25. 間違いなく睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。
治療をはじめられた方がよいかと思います。
明日のスタッフブログでも引き続き、
いびき・睡眠時無呼吸症候群の質問について
くわみず病院 睡眠センター長の池上先生にお答え頂きます!!