Dr.テレビたん担当の 松本 龍です。
去る11月12(土)にくまもと森都心プラザにて行われた
くわみず病院×Dr.テレビたん 健康フォーラム
あなたのいびき大丈夫? ~睡眠と健康について~
に事前に頂いた睡眠に関する質問に対して、
くわみず病院 睡眠センター長の池上先生に答えて頂きましたので
スタッフブログで数回にわたってお知らせいたします!!
<50代女性 (会社員)の方からの質問>
Q6. 家族によれば、毎晩スゴイいびきをかいているとのこと。
旅行などで他の方に迷惑をかけてしまうと思うと、申し訳なく
女性として恥ずかしいです。いびきを予防、治療する方法があれば
知りたいです。
A6. 旅行に行けずに悩んでいる方はとても多いですよ。
最も簡便な治療法としては、マウスピース(口腔内歯科装具)がありますが、
保険適用でマウスピースを作るには、PSG(終夜睡眠ポリグラフ)検査が
必要です。一度、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を受けられるのを
オススメします。仮に重症であれば、CPAPを普段は自宅で装着されて、
旅行や出張の時は、マウスピースを持って行かれる方もいらっしゃいますよ。
<40代女性 (専業主婦)の方からの質問>
Q7. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)を確定するための検査や、
治療費用はいくらぐらいかかりますか?
A7. 確定診断のために行う検査は、PSG(終夜睡眠ポリグラフ)検査といいます。
睡眠時も「無呼吸」や「脳波」、「下肢の動き」、「心電図」など
各種モニターを装着する病院に1泊して行う検査です。
入院費用も含めて、3割負担で、25,000円~30,000円くらいです。
<50代男性 (会社員)の方からの質問>
Q8. 口を開けていびきをかくので、のどが痛いです。
A8. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方は口呼吸になりやすいのが
特徴です。
<40代男性 (会社員) の方からの質問>
Q9. 睡眠時無呼吸の簡易検査を受けた経験があります。特に問題ないレベル
でしたが、今もいびき、無呼吸があり心配です。また、生活習慣を
なかなか変えられず睡眠時間が短いです。
A9. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、年齢とともにたるみの出る分だけ
悪化します。また、簡易検査では軽めに出ることもありますので、
一度、PSG(終夜睡眠ポリグラフ)検査を受けられるのもオススメしますよ。
<40代男性 (会社員)の方からの質問>
Q10. CPAPをはめて寝ていますが、起床時の血圧が高めです。
A10. CPAPを毎晩4時間以上装着してもなお早朝「高血圧」であれば、
降圧剤で、コントロールする時期だと思います。ご相談下さい。
<60代男性 (会社員)の方からの質問>
Q11. CPAPで治療していますがあまり効果がないようです。夜中にずれて、
音がうるさく目を覚ましてしまいます。また、一生CPAPをつけなければ
ならないのかが不安です。
A11. CPAPは、たしかにわずらわしさがあります。もし、高血圧などの
「動脈硬化性疾患」をお持ちであれば心臓病などの予防で寿命には
十分良い影響があります。ただ、夜中にずれて、空気の漏れの音で
うるさくて目が覚めるのであれば、マスクの種類を変えたり、
CPAP自体を音の小さな種類に変える方法などがあります。
CPAPは基本、末永く装着する種類の治療法です。
できる時まで続けてください。
<50代女性 (パート・アルバイト)の方からの質問>
Q12. 鼻がつまり、どうしても口を開けて寝てしまい、朝喉が痛くなります。
このような寝方を続けていると何か病気にかかったりしますか?
A12. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)ではなく、鼻炎あるいは副鼻腔炎の
ために口呼吸になっているようです。まずは、耳鼻科で治療しましょう。
乾燥する時期になりましたので、口呼吸ではインフルエンザや風邪など
に注意が必要です。何かの病気を合併することはないと思います。
<50代男性 (無職)の方からの質問>
Q13. いびきがひどい。昼間、眠気が起こりやすく、2~3時間ほど寝てしまう。
夕食後も、普通に寝付けます。視野がたまにゆがんで見える時があります。
A13. 視野がゆがんで見えるのは、明らかに強い眠気の症状です。
重症の睡眠時無呼吸症候群(SAS)があると思われますので、
早めに受診されてください。
<60代女性 の方からの質問>
Q14. 疲労がある時、いびきをかくのは大丈夫でしょうか?
A14. 疲労の時だけのいびきなら通常大丈夫ですが、無呼吸については
検査を受けられないとわからないと思います。不安でしたらご相談下さい。
<40代男性 の方からの質問>
Q15. 現在、精神科に外来で通っています。いびきが気になって朝2時に
起きたり、5時に起きたりその日で違うのですが、治りますか?
A15. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)であれば、治療により中途覚醒は
なくなります。うつ状態も改善する方がいらっしゃいますよ。
明日のスタッフブログでも引き続き、
いびき・睡眠時無呼吸症候群の質問についてお答え致します!!