Dr.テレビたん担当の 松本 龍です。
25(土)ごご5時放送の番組Dr.テレビたんの収録で、
天野整形外科・あまの皮ふ科に来ています。
昨日のブログでは、乳児の股関節脱臼についてお届けしました。
この股関節脱臼の他に、変形性股関節症にも注意が必要です。
股関節の模型を手にしながら、天野院長に
大腿骨の頭が丸いボール状になっていることを教えて頂きました。
このボールが収まるように丸くくぼんだ骨盤の受け皿の出来が
不十分な状態を臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)というそうです。
臼蓋(受け皿)のかぶりが浅く、大腿骨の頭がはみ出してしまい。
軟骨の一部に負担がかかって、ずれて股関節に炎症が起き、
傷つき痛みが出てしまいます。
治療法としては、痛み止めなどを使用する「薬物療法」や、
温熱パックや通電を使用して痛みを和らげたり、関節の可動域を広げる
「理学療法」のリハビリなどを行います。
、
保存療法を行っても耐え難い痛みがあったり、進行が止められない場合は
寛骨臼回転骨切術や骨盤骨切術、人工股関節置換術を行います。
この臼蓋形成不全が将来、関節の軟骨がすり減り、痛みが生じたり、
歩行が困難になる病気を 「変形性股関節症」 といいます。
臼蓋形成不全から変形性股関節症へと進展すれば、
苦痛が強まる以外に、股関節の可動域もさらに狭くなり、
歩行時には「杖」が必要になるなど、日常生活にも支障がでるそうです。
早期発見・早期治療が大事です!と天野院長も力強くおっしゃられていましたよ。
明日のブログでは、天野整形外科で取り組む「フットケア」について
お届けします。