Dr.テレビたん担当の 松本 龍です。
30(土)放送の番組 「Dr.テレビたん」の撮影で、
済生会熊本病院の 「外来がん治療センター」に来ています。
「外来がん治療センター」では、治療を受ける患者さんのストレスを
少しでも軽減できるよう、森をイメージした明るい中庭や、カフェもあります。
カフェ POPURAは、
People Our Partner Use Relax Aria の頭文字で、
「お客さんと障がい者と共に過ごす開放的な気分の場所」として
知的障がいのある方の自立も支援されています。
では、外来がん治療センターで行われている具体的な検査や治療に
ついてお届けします。今日は 「PET/CT検査」についてお送りします。
放射線科 医師の安田先生にお話しをお聞きしました。
PET検査とは「がん細胞の特性を利用した放射線」の検査です。
細胞の状態や働きを調べる検査方法で、がんの早期発見に利用されます。
PET検査ではブドウ糖に放射能を付けた薬剤を注射し、
体の中にがんがあると、その場所に薬剤が集まり赤く光るそうです。
モニターが3台ならんでいますが、真ん中のモニターを見てください。
赤く光っているところがたくさんあります。
PET検査では、ブドウ糖をつかうので、
頭の「脳」はブドウ糖を使うので赤くなり、この薬剤はおしっことなって
体外へ排出されるので、「腎臓」や「膀胱」は必ず赤くなるそうです。
これに、CT検査を加え、PET画像とCT画像を組み合わせて
がん細胞の正確な位置を特定されるそうです。(一番左のモニター)
PET/CT検査は基本的に保健適応ですが、
健診でのPET/CT検査は自由診療扱いとなる(7万円~)ので
詳しくは済生会熊本病院 096-351-8000 にお尋ねください。
PET/CT検査の1回あたりの被ばく量は、2.2msvと、
日常生活で1年間に浴びる自然放射線量とほぼ同じなので、
すぐに放射線による障害が起きることもないとされています。
検査着のまま、一度に全身のがんチェックができるので、
痛みや不快感も少なくて済み、検査時間も短縮されるとの事です。
CT撮影です。
「がん診断」「治療の効果」「がん健診」とPET/CT検査はいろいろな目的で
行われます。
PET検査とCT検査を組み合わせることで、
比較的小さながんの発見や、良性・悪性の判別が可能になり
早期発見・早期治療に役立っているとおっしゃられていました。
明日のブログでは
がんの効果的な治療として痛みを伴わず後遺症や副作用が少ないと
注目を集めている放射線治療 「トモセラピー」についてお送りします。
番組は30(土)ごご5時から放送です。おっ楽しみに~♪