Dr.テレビたんスタッフブログ

(2)大動脈弁狭窄症とはどんな病気?

Dr.テレビたん担当の松本 龍です。
6/29(土)放送の番組Dr.テレビたんで「熊本中央病院」をご紹介しました。

 

 

 

 

 

熊本中央病院」循環器内科部長の野田先生です。
「大動脈弁狭窄症」とはどんな病気なのか教えて頂きました。

心臓の部屋から全身に血液を送り出す出口に「大動脈弁」という開き戸があります。その開き戸が、ご高齢の方は動脈硬化で硬くなって弁が狭くなります。そうすると心臓から血液が出づらくなるので、心臓に負担がかかってしまい胸が痛くなるとか、息が苦しくなるとか、ひどい場合では失神で意識をなくすなどの症状が出て見つかる病気です。

 

 

 

 

 

「大動脈弁狭窄症」は症状がないまま進行する病気で、動悸・息切れ・息苦しさなどを訴える人が多く進行すると胸の痛み、失神を起こし、突然死の可能性も高くなるんです。

 

 

 

 

 

 

「大動脈弁狭窄症」は外科の医師が胸を切って(開胸手術)手術して人工弁を植え込む治療ですが、「TAVI(タビ)」は胸を切らずにカテーテルの中に人工弁をつけて、それを大動脈弁の狭いところに留置する方法です。胸を切らないですむので、体の具合が悪い方とかご高齢の方で手術に耐えられない方などの有効な治療法とされています。

ただし、「TAVI」は海外で治療が開始されてから、まだ10年程度。長期的な治療成果がわかっていないので、若い患者さんには適用されていないとの事でした。

 

 

 

 

 

 

番組動画もアップされていますので、ぜひご覧ください!!