Dr.テレビたん担当の片岡 安美です。
6月18日(火)成尾整形外科病院にて「がんとPET検査について」の講演会が行われました。
講師は魚住クリニックの魚住秀昭先生。
私、正直「PET検査」という言葉は存じておりましたが、恥ずかしながら詳しくは知らなかったのです。
なので、お勉強に行ってまいりました。
「がんの見える化~PET検査~」 PET(Positron Emission Tomography)
現在は血清学的検査(腫瘍マーカー)、内視鏡、X線写真、CT、MRI、超音波検査・・・
などで、ある臓器、腫瘍をしぼって、がん細胞を見つけ出します。
しかし、いくつかを組み合わせないと全身のチェックは出来ないのです。
先日学んできたPET検査は、FDGという検査薬を用いて行うPET検査でした。
FDGという検査薬は、ブドウ糖とよく似た構造の薬剤です。
「それを用いてどうやって全身のがんチェックができるのか?」
私、片岡全く分かりません。 更に詳しく聞きました。
FDG(検査薬)≒ブドウ糖 正常細胞の3~8倍がん細胞に吸収します。
ブドウ糖を大量に摂取する所にがん細胞があり・・・
「なるほど!! がん細胞はブドウ糖が大好物で、
体内にブドウ糖をいれたら、がん細胞に集まっていくのね!!」
なので、FDGを体内にいれて(体内にFDGが分布するまで約1時間) それからPETカメラ(CT装置と一体)で撮影。
すると、糖分がある部分が赤くなるんです。
その赤く色ついたところに、がん細胞が!!!と発見できるのです。
一度に全身を観察でき、苦痛がない。
糖代謝を画像をとおして観察するので『腫瘍の活動性・悪性度』を反映してくれます。
ただし、PET検査で検出しにくいがんもあるのです。
脳・胃・腎臓・膀胱・前立腺。 この部分は、普段から糖の集まりです。
糖分が多いところは、FDGを体内に入れなくても、赤くなってしまうのですね。
また、保険診療となっています。
・がんと診断された
・現在治療中
・治療が終わって経過観察中
上記の3つどれか当てはまれば保険診療が使えます。 転移などの心配もPET検査をすれば一度に分かりますね。
今回、PET検査について勉強をしてきましたが
やはり大切な事は『早期発見・早期治療』。
がんの早期は症状をなかなか現わしてくれませんが
普段より、健康診断や自分の体とのコミュニケーションが大切だな。
っと思えた日でした。
皆さんも、自分の体のサインを見逃さないで、健康診断受けましょうね!
片岡、また何か機会があれば勉強に行ってきたいと思います。